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zoom RSS NHK ETV特集「カズオ・イシグロを探して」で、映画「わたしを離さないで」の深さを知った

<<   作成日時 : 2011/05/28 18:51   >>

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映画「わたしを離さないで」の原作者として、カズオ・イシグロという名を初めて知った。 恥ずかしながら、たいへんな有名作家で、「日の名残り」の原作者でもあったことすら、知らなかった。 映画も良かったが、原作を読んでみたくなった。

作家はあまりTVに出ない方がよいと語るイシグロ氏は、物静かで、慎みのある素敵な方だ。 「Never Let Me Go」(「わたしを離さないで」)について、少し語っていた。 クローンは、限りある人生を想定するための設定にすぎない。 人生が限りあるもので時間がないと知ったとき、何が重要かを考えることとなる。 キャシーたちにとっては、友情であり、愛情であり、そして、子どものころからヘイルシャムで一緒に育った記憶なのだろう。 

記憶は誰のものでもない。 自分だけのものだ。 キャシーは、その記憶、思い出を大切に、鮮明なものとしておきたいと思う。 クローンとして過酷な人生を迎え、あらゆるものを奪われてゆくキャシーにとって、思い出だけは、奪われることがない。

カズオ・イシグロは、1954年、長崎に生まれ、5年間日本で生活わしたことがあるが、その後はずっとイギリスで暮らし、日本語を離すことはできない。 

「Never Let  Me  Go」の試みは、何回か断念してい。 それは、設定がなかなかむずかしかったからだという。 その後、クローン羊ドリーが話題になったとき、メタファーとして、クローン人間という特異な設定にした。  しかし、この特異性は、よく考えれば、それほど特異ではない。 誰もが限られた人生を生きているからだ。 

イシグロ氏は、ノスタルジアに深い意味を見出す。 思い出して、「いい世界」がまた戻ってくることを願う。 ノスタルジアは、子ども時代、大人によって守られた、世界は美しい、優しい場所ということを思い起こすからだ。  


英語「わたしを離さないで」感想 http://46460707.at.webry.info/201104/article_9.html  



わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
早川書房
カズオ・イシグロ

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カズオ・イシグロ「私を離さないで」は、予想通り、素晴らしい
映画「私を離さないで」を見て、カズオ・イシグロ氏の著作に、たいへん興味をもった。 「日の名残り」に感銘を受け、二冊目の本が「私を離さないで」。 イシグロ氏の筆致なのか、土屋政雄氏の訳の素晴らしさか、落ち着いた、抑制された緻密な文章にも拘わらず、全く退屈させず、一気に読み終えてしまった。 たいへん満足感のある読後だった。 ...続きを見る
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