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zoom RSS カズオ・イシグロ「日の名残り」、地味なのに一気に読んでしまう不思議

<<   作成日時 : 2011/07/02 08:58   >>

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最近、あまり小説を読まない。 ビジネス書、社会科学系、評論、システム技術・・・、昔は小説ばかり読んでいたのに。 久しぶりに読んだ小説は、すばらしい、ついつい先を読みたくなって一気に読んでしまった。 こんな地味な内容なのに、その魅力が不思議でならない。

ミスタースティーブンスは、伝統のあるイギリスの執事。 「品格」は、雇い主の家柄にあるのではなく、執事のもつ職業倫理、もしくは、職業に徹する意識にあると主張している。 「人のいるところで裸にならない」ともいう。 それを徹底しなければならない仕事は過酷な仕事だ。 

そして、執事という仕事を通して、雇い主が世界の平和に貢献することを誇りに思う。 確かに、イギリスの多くの歴史は、貴族の広壮なお屋敷で作られてきたのだろう。 

執事は結婚しないものなのだろうか。 あるいは、24時間365時間の仕事で、自分の家族をもつ余裕はないのかもしれない。 ミス・ケントンの想いに気付いていたかどうか定かではない。 気付いたとしても、20年前には、それに応えることもできなかっただろう。 20年たって人生の最も美しい夕日を迎えて初めて、いろいろ気づくことなのだろう。

ミスタースティーブンスは、ある意味、とても寂しい人生なのかもしれない。 しかし、本人にしてみれば、たいへん幸せな執事としての人生を全うできたと考えるだろう。

訳者あとがきにある。
"The Remains of the Day"は、「過ぎ去った一日を振り返って、そのとき目に入るもろもろのこと」を意味する。
"What Remains of the Day "は、「一日のまだ残っている部分」つまり「夕方から夜」を意味する、という。 

そう、私の日の名残りも、そろそろ、美しい夕日のように、整えていかなければならない。





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