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zoom RSS 映画「ペーパーバード 幸せは翼にのって」は、今年一番の傑作

<<   作成日時 : 2011/08/23 20:44   >>

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本年、8月までにみた映画のなかでは、最高に良かった。 実はあまり期待していなかったが、2時間、時間をつぶしたかったので、テアトル銀座にはいった。いつもなら予告編をする時間帯に、この日は女性芸人の芸を披露していた。あまり面白くはないが、オペラ道化師という達者な芸だった。 

最後のシーンがとても感動的だった。おもわずぐっとくる。プログラムによれば、このシーンをとったカメラマンも泣いていたらしい。 このシーンは監督の父親が、ここだけ特別出演したらしい。 スペイン内戦当時を知る芸人としてうってつけだったようだ。

コメディ芸人ホルヘ・デル・ピノ(イマノール・アリアス)は、妻マリアと息子ラファをマドリッド空襲で失った。その怒りから、内戦停止後も反フランコ体制の運動をしていた。同時に愛する者を失い、生きることに気力が無く、なんども手榴弾で死にたいと思った。

1年後に芸人仲間たちの元に戻ったホルヘは、相棒エンリケ(ルイス・オマール.)の部屋に住み、エンリケ、エンリケが引き受けた虎児ミゲル(ロジェール・プリンセプ)と三人で舞台に立ち始めた。歌謡、手品師、腹話術のエンリケ、子犬を使った老夫婦、年寄りで眼鏡が無いと客席に飛び込んでしまう一輪車・・・・芸人たちは必至で仕事を求め、舞台を頑張り、馬車に乗って巡業にゆく。しかし生活は苦しかった。ジャガイモを数個得るだけの生活が続く。コントラバスの中からミゲルが歌うネタなど、とても楽しい。

劇団には軍事政権の監視と脅しが厳しく、フランコ政権のブラックリストに乗っていたホルヘに対して、スパイが送り込まれていた。相棒のエンリケは恐れ、キューバやブラジルに行こうと何度も提案する。

フランコ将軍の映画ニュースを見ていたミゲルはそのなかに母親がうつっていたと騒ぐ。内偵者からそれを知った大尉は、ホルヘにここを探してみろと伝える。郊外の療養所に行ったホルヘは、ミゲルの母親が内戦の間に正気を失っていたと知る。 ホルヘは、ミゲルの作ったペーパーバードを渡し、才能あるミゲルは責任もって自分が育てると伝えた。妻子を失ってから、初めてホルヘが生きる意志をもった瞬間だった。

大尉は、フランコ総統を招いていつもの芸を披露しようという計画を立てる。大道具のオルセンは、こんなチャンスはないと、フランコ殺害をホルヘにもちかける。陰謀を知ったホルヘは、エンリケ、ミゲルらと逃亡を図るが・・・・・。


スペインの内戦で分断された人々、フランコの全体主義下の厳しい圧力、そのなかで芸一般で生活をする人々・・・・家族と、生きること、・・・ そして、生きる哀しさを感じる映画だ。 



映画「ペーパーバード 幸せは翼にのって」(原題PAJAROS DE PAPELエミリア・アラゴン監督 スペイン2010)

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