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zoom RSS 映画「海を飛ぶ夢」は、受け入れられない現実を死によって自由を得る

<<   作成日時 : 2011/08/31 10:39   >>

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佳作を続けているアレハンドロ・アメナーバル監督の美しい問題作。 ラモン・サンペドロ(ハビエル・バルデム)は、舟乗りで海の男。 その彼が引き潮の海に飛び込み、海底の岩に頭をぶつけ、首の骨折で四肢の自由がきかなくなった。それから28年、父親と兄の家族の世話になって生きてきた。 その生を止めるための尊厳死を主張していた。

尊厳死の自由を認めるための活動をしているジェネを通じて、TVで紹介され、弁護士のフリア(ヘレン・ルエダ)が訴訟の支援に入った。 尊厳死は、友人の支援が必要であり、その支援者が罪に問われないように法的に整備したいわけだ。 

話題になったラモンを知って、近所に住むロサ(ロラ・ドゥエニャス)が訪ねてくる。 ひとりで子どもを抱え、仕事もうまくいかないロサは、何かを見つけに訪ねてきたのだ。 厳しくラモンに指摘されて、ロサは逃げるように去るが、その後も、ラモンを訪ねてくる。 それは恋のようなものだった。


ラモンと口の軽い神父とのやりとりは面白い。 尊厳死といったって自殺だろうと神父が言う。 教会は、異教徒を火刑にしてきたじゃないかと反論する。 ラモンが死にたがるのは、家族の愛が足りないからだと、テレビのインタビューでしゃべる神父に、ラモンの家族はみな怒りを覚える。 兄のホセは、絶対にラモンを死なせないと怒り狂うが、義姉のマヌエラは、わかることは、あんたの口が軽いことだと神父を非難する。 


フリアは、ラモンの義姉から、ラモンの書いた詩を紹介され、その素晴らしさに感動して出版しようとする。 フリアとラモンは互いに惹かれあう。 それはフリアも認知症を抱えていたからかもしれない。 出版され最初の一冊をもって、ラモンの尊厳死を手助けするために戻ってくると約束したフリアは、それを果たすことができなくなってしまった。


四肢の感覚がない状態で28年間、人の世話になる生活は、本当に耐えられないだろう。 神父のように前向きに生きることはむずかしい。 死にたくなるのは自然だが、それを実施できるかどうかは、また別だ。 薬の入手だって素人には簡単ではない。 薬以外の方法は実現がむずかしい。 







映画「海を飛ぶ夢」(アレハンドロ・アメナーバル監督 スペイン 原題 MARS ADENTRO (Sea Inside) 2004)

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