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zoom RSS 映画「ツリー・オブ・ライフ」は、寡作のテレンス・マリック監督の評判で人を集めるが、評判に違わない。

<<   作成日時 : 2011/09/01 20:19   >>

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久々に映画らしい映画を見た。 いや、正確に言えば、60〜70年代のヌーベルバーグのような懐かしい、映画らしい映画に出会った。 流れるような、めくるめく変わる、美しい、また、意表を突く映像、意識の流れと言葉、あるいは魂の叫びをつないでゆく。 

決してストーリー展開があるわけではないのだが、テーマは少しずつ明らかになってゆく。 一言で言えば、弟の死を聞いた兄が、家族、とりわけ父との葛藤を回想し、弟の死を受け入れるまでの物語。 付け加えると、男の子が成長するときの、わけのわからない疼き、自然な反抗期、父親の傲慢な支配を打ち破るための抗争、母親をめぐっての父親コンプレックス、 そして、どこまでも優しい母親と、母親に似た弟の優しさ・・・・・・。 そして、田舎町の敬虔なクリスチャン家族が抱える神様への敬愛と、期待の裏切られる哀しさ・・・・。

父親オブライエン(ブラッド・ピット)は、音楽家になりたい夢を捨てきれていないが、途中であきらめた男。 息子たちには、強い男になり、事業を興して成功し、金持ちになることを期待している。 実際に、それほど強い男でもない父親が、子どもたちには、強くみせてきたせいか、支配的になり、口答えや逆らうことを禁じる、厳しすぎる父親。 当然、息子たちは、父親はウソつきで、自分勝手だと、だんだん反抗的になってゆく。

母親(ジェシカ・チャスティン)は敬虔なクリスチャン、人には優しく、人には愛を・・・と説き、子どもたちを優しくおおらかに、一緒に遊び楽しみながら育てている。 そして、貧しいホームレスに優しく接している。 弟(ララミーエンブラー)は、母に似て、ケンカも嫌う。 長男ジャック(ハンター・マクラケン/ショーン・ペン)は、父親に似て、自分の乱暴な心を持て余してゆく。

しかし、父親は、工場閉鎖に伴って、自分が決して必要とされる人間でも、重要で尊敬される人間でもないと、初めて理解して、家族と息子たちに対する愛情の大切さに気付く。こんなところは、ひどく身につまされる。ブラッド・ピットは、カッコよさを捨てて、頑迷な父親役をよくこなしているが、顔の表情が無さ過ぎて、大根っぽい。 ショーン・ペンは、殆ど出番もなく、ただ、夢の中を歩いているような、演技する余地がない。

テレンス・マリックは、しかし、やはり異才なのだとおもう。 最初の20分位は、訳の分からない映像イメージが続き、やや睡魔が襲い始めた。 映像そのものは美しいのだが、宇宙は壮大すぎるし、恐竜では突飛過ぎて、感性豊かでもない私にはついてゆけない。 しかし、終わってみると、そのイメージの豊かさは、単に田舎町の物語に終わらせない普遍性をリマインドする良さもあった。 

神様にかかわるところは、よく解らないが、家族に係わるところは、わかりやすい。 Tree of Life の意味はわからない。 生命の樹 なのか、人生の木 なのか・・・。 映像は、理屈はわからないが、 無条件に美しい。  



映画「ツリー・オブ・ライフ」(テレンス・マリック監督 原題 The Tree of Lifeアメリカ 2011 )

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