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zoom RSS 映画「未来を生きる君たちへ」は、難しいテーマをじっくり描いた秀作た

<<   作成日時 : 2011/09/03 09:10   >>

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世の父親の半数は、殴られたら殴り返せと息子に説くだろう。 アントン(ミカエル・バーシュブラント)は、つまらぬブランコをとりあう子ども同士のケンカから相手方の乱暴な親に殴られてしまった。 それでもアントンは、息子のエリアス(マルクス・リゴード)には、殴られて殴り返すようでは、この世は戦いだらけになってしまう、暴力に訴える馬鹿と同じことをしたら自分も馬鹿になってしまうと諭すが、子どもたちには説得力が無い。

エリアスは、学校で、強くて大きなハフスにいつもいじめられていた。 ロンドンから父親の実家のデンマークに引っ越してきた転校生クリスチャン(ウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン) は、そのいじめに我慢できず、自転車の空気入れとナイフを首につきつけ、二度とエリアスと自分に手出ししないよう、脅す。 二人でナイフを隠したため、おおごとにならずに和解することができた。 クリスチャンは、父親の難詰に、最初が肝心だ、これで馬鹿にされずに済むと主張する。

クリスチャンは、エリアスやアントンは大して気にしなかったのに、アントンを殴った町の乱暴な自動車整備工に復讐しようと、爆弾づくりわ始める。 クリスチャンの暴力性には、ガンで死んだ母親を父親クラウス(ウルリク・トムセン)が見殺しにしたと思いこんでいるところにも遠因があるらしい。

アントンは医師。 アフリカの難民キャンプで医療のポンティアをしている。 そこでは、ビッグマンという巨悪が、人を殺し、嬰児の性別を賭けて妊婦の腹を割いている。 俺が殺さなくとも誰かが人を殺すとうそぶくビッグマンが、ある日伝染性の病気で足を気づ付けてキャンプにやってきた。 診ることはないと非協力な医療スタッフに対して、自分は医師だからと、ビッグマンを診察する・・・・・・。


正義にこだわる子どもたちは、やられたら復讐するのは当然で、復讐しないのは臆病だからと考える。 臆病な場合もあるが、臆病ではなくとも、大人は簡単にやりあわない。 それは、復讐はかいけつに導かないと生活の知恵で知っているからだし、むしろ、憎悪の連鎖はもっと事態を悪くすると理解しているからだ。 子どもはそれをわからない。

かといって、普通の大人にしても、復讐ではなく愛を、と言うほど覚っているわけではない。 巨悪の暴力はさておいても、日常の暴力と愛の間で揺れ動いているにすぎない。  たれもそんなに高尚な人間ではない。 アントンも浮気がもとで、妻のマリアンと別居中だ。 

しかし、医師と言うのは、やはり素敵な職業だ。 「医師として」という、自分の立ち位置が明確であり、自律していて、説得力がある。 

なかなかよくできた映画だ。 難しいテーマを滑らず、安易にならず、じっくり落ち着いて描いている。 お薦め作品である。 




映画「未来を生きる君たちへ」(原題 HAEVNEN Ina Better World スサンネ・ビア監督 デンマーク 2010)

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