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zoom RSS 映画「別離」は、なかなかよくできたストーリー

<<   作成日時 : 2012/04/18 08:38   >>

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冒頭、離婚調停の場で夫婦は互いに主張している。 妻の言い分は、移住の許可が出たのに行かないのなら離婚したい。 夫の言い分は、離婚したいなら離婚してもいい、父の介護があるから国外に出られない。 その後、ある事件が起き、最後に離婚調停の場、ひとり娘がどちらにつくか決める場で映画は終わる。

「彼女が消えた浜辺」は、イランに対する認識を変えた。 なんだ、日本やアメリカと変わらないじゃないかと。 違うのは女性の服装(チャドル?)くらいだと。 アスガー・ファルハディ監督の自作に当たる、この映画は、やはり、イランの中産階級とでもいうべきか銀行員の家族に起こる、離婚劇だ。 

原題は、「ナデルとシミンの別れ」という。 妻シミン(レイラ・ハタミ )は、この国は娘テルメー( サリナ・ファルハディ)を教育、育てる環境がよくないと判断していて、外国に移住する願を出していた。やっと、それが認められ、あと40日以内に出国する必要がある。 しかし、夫ナデル(ペイマン・モアディ)は、アルツハイマーの父親の介護があり、出国できないと反対する。 そして、どうしても行きたいなら離婚してもいいと、突き離す。 

夫の肩をもつわけではないが、そりゃ夫の立場としてはそうだろうと思う。 父親はほっとおけない、妻は外国に行きたい、行かなけりゃ離婚したいと言うならしようがない・・・とでもいうしかないだろう。 

妻が離婚成立するまで実家に居るため、ナデルの出勤中に介護する人を雇った。 ギャーライ先生(メリッラ・ザレイ )の紹介でやってきたのは、妊娠中のラジエー(サレー・バヤト ) だった。 ラジエーは失禁した老人の着替えをするのも、電話して「宗教的な相談」をして確認するほど、信心深い。 だから夫にも秘密にして働きに来ている。

ある日アパートの階段を掃除していたら、知らぬ間に老人が外に出て徘徊していた。 車の往来が激しい通りの向こうに老人を見つける。

明くる日、ラジエーは、医者に行くため、老人をベッドに縛って外出する。 そこに帰ってきたナデルとテルメーは、ベッドから落ちて虫の息になっている老人を発見、激こうしたナデルは、帰ってきたラジエーを責め、詰り、強引にドアから追い出す。 その直後、ラジエーは階段でうずくまっていた。

次から次に新たな事実が出てくる、サスペンスでもある。 夫婦と舅、家での介護・・・・というどこの国でもある問題もあれば、イスラム特有の問題もある。 イランの裁判所らしき機構も興味深い。 なかなか、よくできたストーリーである。 





映画「別離」(アスガー・ファルハディ監督 "JODAEIYE NADER AZ SIMIN (NADER AND SIMIN, A SEPARATION)"イラン 2011 ) ☆☆☆

 

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『別離』お薦め映画
現代イランの社会問題がとことん盛り込まれていて、まるでニュース・ドキュメンタリーのよう。 なぜラジエーは望まぬ職に就いたのか? なぜシミンは夫と義父を捨ててまで国外移住したいのか? イランの社会状況を想像しながら疑問は膨らむばかりである。 イラン国内と… ...続きを見る
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2012/04/26 00:50

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