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zoom RSS 映画「ポエトリー  アグネスの詩」は、厳しい現実に一輪の花(かなりネタバレ)

<<   作成日時 : 2012/09/13 07:48   >>

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以前、テアトル銀座で公開されていた「ポエトリー」を見逃したので、初めて飯田橋ギンレイホールに行った。 目黒シネマなどより、大きく、綺麗で、カーテンがしまるスクリーンなど何年振りだろうか。 韓国映画には厳しい現実をそのまま反映しているものがすくなくない。 「ポエトリー」も、大変厳しい状況の中、ひとりの老いを迎えた女性が、自分と、たまたま交錯した女子中学生とを重ねあわせて、見直して、意味を見出してゆく。 たいへん良質な映画だ。

66歳のヤン・ミジャ(ユン・ジョンヒ )は、子どもの頃、せんせいから言われた言葉を思い出し、文化センターで詩の教室に参加し始める。 生活保護を受けながら、週二回、ホームヘルパーの仕事をして、孫とふたりの生活を支えている。 腕のしびれを診てもらいに病院に行った時、しびれよりも物忘れで大病院に紹介状を核と言われた。 そして病院を出ると、女子中学生ヒジンが橋から身投げして自殺し、病院に運ばれてきたのを目撃する。

後片付けもしない、ゲームセンター入り浸りの、ぐうたらな孫、ジョンウク(イ・デヴィッド )と、その仲間6人が、ヒジンの自殺の遠因になっていたと知ったのは、ギボムの父(アン・ネサン)から、招かれた6人の親の集まりだった。

ミジャは、話にびっくりして、席をたち、外の花を見ていた。 いろいろ辛いことがあっても、花を見ているときだけは、何もかも忘れて心が安らぐのだ。 しかし、莫大な額の示談金がぐっと肩にかかる。

詩の先生の講義を聞き、言葉を紡ぎ出そうとするが、全く詩が書けない。 花を見たり、家事をしたり、その都度、メモをとるが、詩にはならない。  詩の朗読会にも行き、どうしたら賭けるのですかと、会員の人に尋ねたりする。

示談金のあてはないし、孫は相変わらずぐうたらだし、ホームヘルパー先の老人は迫ってくるし、その上、ソウルの病院に精密検査を受けに行ったらアルツハイマーだと宣言された。 あまりにも辛い状況が襲ってくるが、詩作を考えているとき、花を愛でているときは、辛さを忘れている。 

通りかかった教会で、ヒジン、洗礼名、アグネスの葬儀にあり、そっと中に入る。 いたたまれずに、でてゆくが、そのとき、教会の入り口にあったヒ人の写真を、持ってきてしまう。 ヒジンの写真を見ながら、ヒジンが、どのような思いで、人生に別れを告げたのか、想いをなぞってゆくようになった。 そして、教室に行ったり、跳び下りた橋まで行ったり、流れてきた川の袂で、ヒジンの想いをメモにとる。

他の親たちから、ヒジンの親に、示談に乗るよう、説得役をおしつけられ、郊外の農家のヒジンの家に行くが、誰もいない。 畑の方にいると聞いて向かうが、綺麗な花があって、ヒジンの母と、花の話をしているうちに、すっかり何しに来たのかを忘れてしまっている。 それに気づいても、もう、言いだすことができない。

・・・・・

ヒジンの想いに自分の想いを重ねたミジャは、示談で、すべて終わったことにすることに、疑問を感じる。 示談金を信じられない方法でなんとかしたミジャは、孫のためにも、アルツハイマーの自分の将来はないと考えて、ある決意をする。 そして、孫に風呂に入って綺麗にしておけといい、プサンにいる母親に来るように伝える。

そして、詩の教室最後の日、花束とようやく出来上がった詩を教室に置いて、ミジャは橋に向かう。 ようやくできた詩は、ヒジンと自分が重ねあった、別れの詩だった。




映画「ポエトリー アグネスの詩」(イ・チャンドン監督 2010)☆☆☆☆


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