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zoom RSS 野村恭彦「フューチャーセンターを作ろう」は、なかなかいい本、概念、本音

<<   作成日時 : 2013/08/24 04:54   >>

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プランニングセッションとか、問題解決セッションは、むかしから好きではなかった。  1,2日缶詰めになり、時間に迫られて問題の原因追究を適当にやって、解決案をひねり出す。 ひどいときは、解決案は、問題を裏返しただけだった。 本来、こんな解決案ではないのにと思う解決案が出来上がり、実行計画になってしまう。 

フューチャーセンターは、そのようないい加減な問題解決セッションとは異なるらしい。 シンプルな最適解などあるはずがないという前提でセッションを始めているからだろう。 「10年から数十年後の社会の姿を具体的に描き出す未来シナリオづくり」・・・そのための突破口を見つけることを目的としているためでもある。 

そして、一度だけのセッションではなく、アクションを継続的にプロトタイピングしてゆくこともセッションのうちだ。

野村氏は面白いことを言う、「ビジョンや戦略で人を動かすのは難しいことですが、新しい人とのつながりは、一瞬にして人の行動を変える」、「世界は私たち一人一人の関係性でできあがっている」・・・そしそのて人とのつながりを「未来のステークホルダー」とのつながりと称する。 「未来のステークホルダー」を選ぶ(誰とネットワークするか)は、ひとりひとりの意思。

確かにそうかもしれないが、それはそれで、違和感も感じる。 なんと、遠回りな・・・やはり、速成の問題解決セッションに毒されているのかもしれない。

フューチャーセンターを成功させる要因として、野村氏が挙げているのは、
・「想いを持った人にとっての大切な問いから、すべてが始まる」
・「新たな可能性を描くために、多様な人たちの知恵が一つの場に集まる」
・「集まった人たちの関係性を大切にすることで、効果的に自発性を引き出す」
・「そこでの共通経験やアクティブな学習により、新たなよりよい実践が創発される」
・「あらゆるものをプロトタイピングする」
・「質の高い対話が、これからの方向性やステップ、効果的なアクションを明らかにする」

それについては、まったく異論がない。 イノベーションなど簡単にできるものではないし、何事も本気で、強い想いがなければ、誰も本気で参加しないし、アイディアなどは、人と人との触発で出てくることが多いからだ。  まったく異論はないが、一企業で、この方法を取り入れようと言う企業はなかなかあるまい。 みな懐が浅いからだ。 やはりパブリックセクターが多いこともうなづける。 日本の企業は新し物好きだから、フィーチャー゛センターをとりいれると称して、似て非なるものを始める可能性が高い。 

フューチャーセンターの方法論には、対話、未来志向、デザイン思考について、いくつか挙げられている。 ワールドカフェ、OST、AI、フィッシュボウル、未来スキャニング、シナリオプランニング、フューチャーサーチ、ユーザー観察、ブレインストーミング、経験プロトタイピングなどだ。 

そのほか、野中郁次郎の「ワイズ・リーダー」とか、野村氏の「事務局力」などが印象にも残った。

なかなかいい本だ。


野村恭彦「フューチャーセンターを作ろう」( プレジデント社2012.4.29)☆☆☆☆☆
第1章 フューチャーセンターとは何か
第2章 フューチャーセンターの思想
第3章 フューチャーセンター・セッションを開く
第4章 開かれた専用空間をつくる
第5章 フューチャーセンターによる変革


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