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zoom RSS 伴繁雄「陸軍登戸研究所の真実」

<<   作成日時 : 2013/09/11 20:39   >>

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生田緑地の近くに登戸研究所はあった。極秘で防諜、謀略、化学兵器、生物兵器などを研究していた。実質的効果は殆どなかったが、風船爆弾は成功した部類かもしれない。楮の和紙とコンニャク糊で作った直径約10mの気球は、上総一の宮海岸などから約9000発揚げられ、米本土に200発程到達、死傷者も出たが、米国は一切報道しなかった。風船爆弾の中に生物兵器を入れる案もあったが却下されたという。青酸化合物の毒物兵器は中国軍捕虜や死刑囚を相手に南京で人体実験された。蒋介石政権を撹乱するための偽札作りも実施されたが量が少なく目的は達成されなかった。偽札造りのチームは、敗戦後横須賀米軍基地で、対共産圏向けの偽札、偽文書作りに参加した。
本書は当研究所の主要な研究者だった伴繁雄氏が死の直前、歴史の証言として著述したものだ。研究所、研究者としては、たいへん「真面目に」研究を重ね、なんとか実地の応用につなげていった印象がある。

研究者としては真面目に熱心に日本と陸軍のために活動されたのだろう、しかし、南京の人体実験など、伴繁雄氏は、苦しまれたようだ。 巻末の伴夫人の言葉にもある。 

この本を知るきっかけは、ユーロスペースで上映された映画「陸軍登戸研究所」( http://www.rikugun-noborito.com/  )を見たことにある。映画では、研究者の証言のみならず、風船爆弾の製造に徴用された女子学生や上総の漁民の証言もあって、大変興味深かった。

映画について・・・http://46460707.at.webry.info/201309/article_1.html



伴繁雄「陸軍登戸研究所の真実」( 芙蓉書房出版 2001.1.25)☆☆☆
T 秘密戦の組織と構造
第一章 登戸研究所
第二章 陸軍中野学校の全貌

U 登戸研究所各科の研究内容と成果
第一章 諜報器材の研究
第二章 防諜器材の研究
第三章 謀略器材の研究
第四章 対生物兵器の研究
第五章 電波兵器の研究
第六章 風船爆弾による米本土攻撃
第七章 対支経済謀略としての偽札工作
第八章 実験の困難性と実績の評価

V 秘密戦の実相
第一章 諸戦域への出張報告
第二章 登戸研究所の疎開、終戦

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