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zoom RSS ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」は、ハイドリヒ襲撃事件を題材とした素晴らしい基礎小説

<<   作成日時 : 2013/09/25 06:18   >>

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タイトルのHHhHは、”Himmlers Hirn heiβt Heydrich” (ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる)の意味だと知るのは150ページも読んでからだ。ヒトラーの後継者の声も高かったハイドリヒは、ヒムラーの下で「死刑執行人」、「金髪の野獣」と称され、アウシュビッツシステムを作り上げて「ユダヤ人問題の最終解決」の道を開いた大物。プラハで総督をしていた。そのハイドリヒを襲撃した事件を描いている。1942.5.27の襲撃は、スロバキア人のヨゼフ・ガブチーク、チェコ人のヤン・クビシュ、そして途中から協力したヨゼフ・ヴァルチーク。イギリスにある亡命政権からパラシュート降下してプラハに潜伏し、多くのレジスタンスの人びとの協力を得て強行した。
ヒトラーはハイドリヒの死に怒り、何の関係もないリディツェ村を殲滅したりした。

新しい、6月発行の本というだけでなく、小説のスタイルが新鮮で面白い。「歴史小説」でも「ドキュメンタリ」でもなく、歴史的事実をもとにした私小説のような、司馬小説の繊細版のような。 ビネ氏は基礎小説を書いているという。大量の資料で事実通りに書いている部分を創作と思われて憤慨したり、創作部分を「嘘」と恥ずかしさも語る。ハイドリヒの生誕からゆっくり始まる書きぶりは、襲撃の現場に居るような緊迫の場面まで、緩急も素晴らしい。 小説好きな方、歴史好きな方には自信を持ってお薦めできる。


ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」( 東京創元社2013.6.28)☆☆☆☆☆

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