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zoom RSS 映画「私はロランス」は、168分もの長いラブストーリーなのに、息もつけない圧巻

<<   作成日時 : 2013/10/08 07:40   >>

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3時間も見続けられるだろうか心配したが、心配無用だった。 168分もの長さ、それも、かなり別世界の、たったふたりのラブストーリーなのに、息もつけないほどの圧巻さ。 映像の美しさ、緩急、音楽の意外さ・・などたいへん映画的な映画だ。  別世界というのは、性同一性障害、ゲイ、文学、演劇 カナダの風景 ・・・ などなど、別世界の話だから退屈するかと予想していただ。

最後のシーン、二人が初めて出会ったときの、美しい二人。 名を名乗った 「LAURENCE ANYWAYS」という言葉で終わる。 これは昔のシーンなのか、それとも、現在のシーンなのか、一瞬とまどう。 どちらでもいいのかもしれない。  「アリア」という変わった苗字は別にしても、ともかくロランスなのだという意味にも、 いろいろ(男か女か)あるけれど、とにかく私はロランスなのだという意味にもとれる。 

ごく一部を除いて全編フランス語だけれど、舞台はカナダだ。 モントリオール、トロワ・リヴィエール、イル・オ・ノワール? などの美しい風景が背景だ。 1987年に出会った二人、ロランス・アリア(メルヴィル・プポー)と、フレッド・ベレール(スザンヌ・クレマン )は、互いの仕事を尊重しながら、一緒に暮らしていた。 これからニューヨークに行こうというフレッドに、重要な話があると、自分の性同一性障害について告白する。 

怒り狂ったフレッドだが、だからといってすぐ別れる決心はできなかった。 教師であるロランスが女装して初めて授業に向かった日。 生徒たちは戸惑いながら何の反応もしない。 沈黙の後、ひとりの女子学生が手を挙げる。 女装の話ではなく、テキストの意味についての質問だった。 

フレッドは、ロランスの初めての女装にお祝いをする。 ウイッグだ。  後日、やたらと尋ねて立ち入ってくるレストランの女主人にキレて、「彼氏にかつらを買う気持ちがわかるか!」と、どなり散らすことになる、そのかつらだ。 

堰を切ったように溢れる苦しさに、フレッドは、大めかしをして、パーティに行き、ハンサムなアルベールと知りあう。 ロランスは、コーヒー店で女装に難癖をつけてきた男と殴りあって傷ついた身も心も、母親 ジュリエンヌ(ナタリー・バイ)にも助けてもらえなかった。 そのとき、電話を貸し、やさしく接してくれたのは、ゲイのローズ・ファミリーだった。

フレッドはロランスとの子を身ごもっていたが、中絶することにする。 それが最初の別れの遠因ともなった。 

ベートーベンの「運命」がバックに流れる映画のシーンは、初めて見たような気がする。 冒頭の重奏低音のような腹に響く音楽、節目節目に歌われる、アリアのような、シャンソン、 ・・・ それらの音楽が素晴らしい。   そして、再会した二人の旅で、空からたくさんの色とりどりの服が落ちてくる、喜びに満ちた風景や、ふたりの行く末を案じるような秋の葉が落ちてくる風景・・・など、不思議な風景も素晴らしい。 





映画「私はロランス」(グザヴィエ・ドラン監督 "LAURENCE ANYWAYS" カナダ 2012 ) ☆☆☆☆☆

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