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zoom RSS 映画「ハンナ・アーレント」政治や常識にとらわれない哲学者の素晴らしい「悪」の研究

<<   作成日時 : 2013/12/26 20:16   >>

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(アイヒマンの)「裁判に哲学を持ち込んだ、それはユダヤ人を見下したドイツ人と同じ行為だ」とハンナを非難する、おなじユダヤ人の同僚たち。 しかし、ハンナは、彼らの中では、ナチによって最も辛い想いをしていた。 それでも冷静にアイヒマンの「凡庸な悪」を掘り下げたのだ。

アイヒマンを擁護していると非難されたハンナは、大勢の学生たちと非難する同僚たちを前に講演する。 アイヒマンを擁護などしていない、根拠のない誹謗中傷だと。 ただ、アイヒマンを悪魔の化身や怪物だとみなしたいユダヤ人社会とは一線を画した。 アイヒマン裁判を傍聴したハンナは、アイヒマンがどこにでもいる凡庸な役人で、命令に従っただけなのだろうと理解した。 それは凡庸の悪で、考えることを止めた悪だ。 

同時に、アイヒマンと関連あったユダヤ指導者の存在を指摘したハンナは、傲慢だと非難される。 同胞への裏切りということだ。 同胞を悪く言って、アイヒマンは悪魔ではないという、傲慢な女だと。 イスラエルは、ハンナのその本を販売禁止とする。 これは、共同体を批判する人間を許さないという、日本にもある現象だ。

よく、何も考えない人々、特に右翼系の人々は、日本と日本人に対する批判をみると、「そんなに日本が嫌いなら、日本から出ていけばいい」と主張する。  それとよく似ている。 日本人とユダヤ人は似ているのかもしれない。

ハンナ・アーレントの親友とみられるメアリー・マッカー(シージャネット・マクティア)がとてもかっこういい。 ろくに読まずに批判するユダヤ人知識人仲間に、「あなたには(ハンナの論述は)高級すぎる」とか、「抑留されていたのに、ハンナの方があなた方より、より冷静に見られるし、勇気もある」と擁護する。

もうひとりかっこいいのは、ハンナ(バルバラ・スコヴァ)の夫、ハインリヒ(アクセル・ミルベルク)だ。 ハンナが、ローザ・ルクセンブルグの弟子だと評するほど、独自の世界にいる。

映画としては、実写との連携もいいし、まあまあのできだとおもう。  ただ、もうすこし終わり方、なんとかならないのだろうか。 あまり歴史的事実を知らない人間にとっては、うまく乗り越えたのかどうか知りたいものだった。 



映画「ハンナ・アーレント」(マルガレーテ・フォン・トロッタ監督 2012)☆☆☆☆

オフィシャル・サイト http://www.cetera.co.jp/h_arendt/





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