Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 堤 未果「兜n困大国アメリカ」にみる恐ろしい米国は明日の日本か

<<   作成日時 : 2014/01/29 05:43   >>

トラックバック 0 / コメント 0

堤未果氏のこのシリーズはどの本も衝撃的だ。日本の将来の姿と思うとぞっとする。一貫して1%と99%の二極化拡大に警鐘をならしている。 反論も少なくないらしいが、私はたぶん、堤氏の報告は正しいのだという気がする。 

第三作のこの本は、モンサントをはじめとする、GM種子を武器にしたアグリビジネスが、FTAなど自由貿易や災害地の人道支援に名を借りて、イラク、韓国、ハイチ、メキシコ、アルゼンチンなどの農業を破壊してゆく様子を暴いている。 TPPでも、日本は米国大企業の下請けで遺伝子組み換え作物を作るようになり、美しい日本の環境も破壊されてゆくのだろうと想像する。

ポール・ロバーツ「食の終焉」とだいぶかぶる  http://46460707.at.webry.info/201311/article_2.html
内容は同じだから、堤氏の報告の正しさが証明されているようなものだ。

イラクについての記述が圧巻だ。 「実際は、合法的な略奪でした。イラク市民の食料安全保障における自立を支援すると言いながら、81令のような「非常に有害な新法」でイラクの農地をアグリビジネスの国外生産地にし、誇り高いイラク農民を現地の雇われ労働者にしてしまった。そこで大量生産される製品は、イラク国民の口には入りません。 すべてグローバル市場に輸出されるのです」

つまり、合法的な略奪だ。 1%の多国籍企業にとって、国はもはや市場の一つにすぎない。 政治家にとっての国家は市場ではないはずだ。 そこが情けない。

政治もマスコミもも大企業に買われてしまった米国は、まるで近未来SFディストピア映画のように、1%未満の超富裕層が支配する国になってしまっている。


そのほか、気になったことには、以下のようなレポートがある。


「先進国で唯一rBGH(遺伝子組み換え牛成長ホルモン)入りの牛乳を飲み続けているのは、GM表示義務のないアメリカの国民だけ」・・・・やはり、アメリカと言う国はおかしい。 ヨーロッパのような慎重さに欠ける。

「FDAはGMサーモンの人体への影響について、アクアバンティ社の安全データ提示がないにもかかわらず、2010年には「安全性承認」を出している。」・・・・アメリカの行政も、かなりいい加減だ。 

「2012年12月。FDAは、承認されれば人類史上初の遺伝子組み換え(GM)動物になる、「GMサーモン」の環境影響評価報告書を発表した」 ・・・ 植物ならとも角、動物って、やはり、それは、すこしは、躊躇するのがしぜんだろう。 チョムスキーが批判するように、金儲けがすべてなのだろうか。

2013.3.28 モンサント保護法の成立 (包括予算割当法案の中の第735条)・・・「遺伝子組み換え作物で消費者の健康や環境に被害が出ても、因果関係が証明されない限り、司法が種子の販売や植栽停止をさせることは不可とする」・・・25万人以上の撤回署名が寄せられてもオバマは撤回しなかった。

同時に知的財産権に関するCPA命令81号(特許、植物品種法など)で、イラク農民の伝統に終止符を打った
「今後あらゆる新製品やその製造技術は特許で保護される。保護された製品は、20年間の保護期間、特許所有者の許可なしでの不正利用、製造、使用および販売をしてはならない」・・・・・知的財産権と聞くと、それは当然やるべきだろうと思うが、その中にこんな意図が隠れているのは、意外に、誰もが見逃すのかもしれない。 


「「2005年12月。人口10万人、全米初の「完全民間経営自治体サンディ・スプリングス」が誕生する」・・・はじき出された99%は、金もなく、行き詰まる。

ALEC(American Legislative Exchange Council)米国立法交流評議会・・・大企業、共和党の保守派が法案を作り、州法を成立させている。 一例が正当防衛法(Stand Your Ground Law)、スリーストライク法、・・・・・・ まるでフリーメーソンのような隠れた組織だね。

刑務所ビジネスの代表であるCCA社(Corrections Corporation of America) ・・・ 「こうした司法の寛大さと量刑削減は、我がビジネスモデルを著しく脅かす内容に他ならない」 ・・・ ここまで行き着くと、もう、モラルもなにもないとおもう。

2010年1月「最高裁が五対四で出した「企業による選挙広告費の制限は言論の自由に反する」という違憲判決で、企業献金の上限が事実上撤廃された」・・・・市民連合判決(Citizens United) ・・・ これは裁判官が変われば、また、元に戻せるはずだ。。

オバマ・ケアは、健康保険をもたない4000万人にとって朗報だとおもっていた。 しかし、この本によれば、どうも違うようなのだ。 保険は公的保険ではなく、民間保険会社との契約が強制され、以前よりも3倍もの保険料を払わなければならない人もいる。 皆保険のグランドデザインがねじまげられている、あるいは、始めから保険会社のためのものだったのか。。。。。

「2013年2月28日。安倍晋三首相は、所信表明演説のなかで明言した。 「世界で一番企業が活躍しやすい国を目指します」」 ・・・ 彼は自分の言葉の重みが分かっていないかもしれない。 







堤 未果「兜n困大国アメリカ」( 岩波新書 2013.6.27)☆☆☆☆
プロローグ
第1章 株式会社奴隷工場
第2章 巨大な食品ピラミッド
第3章 GM種子で世界を支配する
第4章 切り売りされる公共サービス
第5章 「政治とマスコミも買ってしまえ」
エピローグ グローバル企業から主権を取り戻す

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
堤 未果「兜n困大国アメリカ」にみる恐ろしい米国は明日の日本か Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる