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zoom RSS 映画「パリ、ただよう花」・・・孤独な映画

<<   作成日時 : 2014/01/10 10:23   >>

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「愛と傷」という原題は、乱暴で荒削りだが一途な労働者階級の男の愛と、惹かれながらも一層心に傷を深めてゆく知識人の女を表しているのかもしれない。 教養も文化も交遊もすべてが違いすぎるにもかかわらず、惹かれてしまう「愛」の不思議さなのか、「性」の不思議さなのか。 パリをただよう「花」は、「花」という名の女だった。

ホア(「花」)という名の28歳の女( コリーヌ・ヤン)は、ステディな中国人の学友がいるのに、フランス語講師の男を追ってパリに来て、その男に「北京の時は楽しかったが、もう愛していない、地下鉄に乗って帰れ」と言われたその日、建設組み立ての肉体労働をしていたマチュー(タハール・ラヒム)と、最初は力づくとはいえ、身体を許し、ホテルに泊まってゆく・・・やっぱり、中国女の「あばずれ」だ。 そして、「あばずれ」と言われて怒るでもなく、むしろ、それでいいと腹をくくっているらしい。 

そういう非常識な女に、最初は身体だけが目的だったのに、だんだん本気になってゆくマチューも、ボスにホアを売ったり、実は形式的な結婚をしていたり、めちゃくちゃだ。 知性のかけらもないのに、だんだん彼なりの愛にのめってゆく。 ホアと互いの手をナイフで傷つけて、血を交わらせ、俺の女になって、結婚しよう、働くなという。 ホアの方がよほど稼ぎがいいだろうに、そう言われても、強く反発もしない、ホアは悪い気はしないようだ。 しかし、こんなに違っていては、二人の仲は長く続くはずがないと、マチューにはわからなくとも、ホアにはわかる。

凱旋門もエッフェル塔もセーヌ川もない、パリの雑踏の中で生きる労働者の風景は、ソウルや東京の下町と変わらない。 猥雑な町、パリにふさわしい愛はある。

中国人の映画というより、フランス人の映画だ。 ホア役のコリーヌ・ヤン、笑顔は良いが、特に美しいわけでもなく、神経質な感じで、共感しにくい。 だから、せっかくのラブシーンも、ちっともよくない。 そこが適役かもしれない。 

でてくる中国人が皆知識人で、フランス人は酷いバカばかりだが、これは、監督の偏見なのだろうか。 それとも、現実のまっとうな反映なのだろうか。。。。


映画「パリ、ただよう花」( ロウ・イエ監督 "LOVE and BRUISES" 2011)

オフィシャル・サイト  http://www.uplink.co.jp/hana/

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