Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 鹿島田真希「冥土めぐり」・・・しっとりとした「冥土めぐり」と女の園の「99%の接吻」

<<   作成日時 : 2014/06/14 10:08   >>

トラックバック 0 / コメント 0

図書館の日本の小説の棚にある本の99%は知らない作家の本だ。 鹿島田真希という作家もそのひとり。 「冥土めぐり」と「99の接吻」というふたつの作品からなる単行本。 どちらも嫌いな小説ではないが、この人の別の小説を探して読もうと言う気にはならなかった。

「冥土めぐり」

富裕な家に育った母親は、零落しても豊かな暮らしを忘れられず、娘の奈津子に頼りながら、奈津子がそれに応えないことを責め続ける。 母親の勧めるスチユアーデスにもならず、区役所の雑作業の仕事をする奈津子。ハンサムで金持ちの男と結婚して、母親と弟の豊かな暮らしを期待したのに、貧しい区役所職員の太一と結婚してしまう奈津子。
母親と弟によって、すべてむしり取られてしまう直前、太一は脳の病気で障害を持つ身体になった。 しかし、夫の、すべてにわたる屈託のなさは、奇跡でもあった。
奈津子は、母親とのいやな思い出の残る、昔一流だった、いまは落ちぶれたホテルに、太一と一泊旅行にでかける。そして、「あんな生活」の思いを思い出してはかみしめてゆくのだ。。。。。

読み進むに従い、奈津子の母弟の仕打ちに気が滅入ってくる。 近くにも居そうな母親と弟だ。 絶望と諦念のかなたに希望の光が見える椎名麟三をおもわせる



「99の接吻」

谷根千で育った、3人の姉を愛する菜々子と母親の5人家族は、下町であって下町でない心情をもちながら、この土地で暮らしている。 そしてよそ者の男Sが現れると、よそ者の期待する下町らしさを無理して作りだして、観光気分の男に応える。 菜々子も姉たちのように、いつかしたたかでたおやかな女になるだろう。。。。。



  

鹿島田真希「冥土めぐり」( 河出書房新社2012.7.20)
冥土めぐり
99の接吻

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
鹿島田真希「冥土めぐり」・・・しっとりとした「冥土めぐり」と女の園の「99%の接吻」 Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる