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zoom RSS 映画「罪の手ざわり」

<<   作成日時 : 2014/06/15 10:31   >>

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群像劇というより、昔流行ったオムニバスのようだ。 村長と実業家が村の財産を独り占めすることに義憤を感じて、村長らを射殺してしまう男。 妻子を置いて重慶から出稼ぎにでながら、銃の魅力に囚われて強盗を繰り返し送金する男、何年も妻と別れようとしない男と不倫を続けていた風俗サウナ店の受付係の女が、金に任せて迫ってきた客を視察してしまう。 工場で友人を怪我させて無給になったので、勤めを辞め、風俗店に勤めたり、別の工場に勤めたり転々とするが、現実の重みに耐えかねて飛び降りてしまう若者。。。。

金がすべてという、中国社会の中で、うまく生きられない、名も無く貧しい4人のそれぞれの罪が、クールに、しかし、こころなしか、若干温かく、えがかれる。 特に最初のダーハンの話は村の権力が絡んでいるだけに、いい話になる。

山西省の村の炭鉱を実業家シャオに売った村の幹部や村長。 シャオと同級生だったダーハン(チアン・ウー)は、村長や幹部に真相究明をことあるごとに訴える。 それをうるさく思ったシャオの手下に、負け犬とののしられ、さんざん殴られてしまう。 村で演じられていた京劇のせりふ、・・・憤怒から剣を抜いた・・・にも触発されたか、ダーハンは、猟銃を持ちだして、ひとりひとりと射殺して歩く。 そして、最後にシャオを射殺して、満足の笑みを浮かべるのだった。。

妻子を残し、重慶から出稼ぎにでた男の話は、特に、直接、社会の矛盾の反映というわけでもない。いや銃を愛し、強盗を繰り返す、純粋バイオレンスは、やはりおかしいか。 

この映画は、プロデュースに、オフィスキタノが参加している。 北野映画のバイオレンスは好きではないのだ。 映画そのものには北野武の影響はないとはおもいつつ、タイトルエンドにも、一部カタカナが見られる。 この映画は日本向けなの?と、あらぬ疑念もわいてしまう。 

湖北省のシャオユー(チヤオ・タオ)のエピソードも金まみれの世の中だ。 札束で顔を何度も殴られ、付き合えと強いられる。 そりゃ怒りにかられて反撃するというものだ。 この男は、勝手に道を封鎖して通行料を徴収するという金まみれでもあった。

広東省の青年が追いつめられたのは、やはり経済的な苦しさだ。 好きになったナイトクラブの女が、実は3歳の子持ちで、その子を育てるために、割り切って働いているという現実を突きつけられる。 そして、親からは、どうして送金しないのだと責められる・・・・もう、精神的にどうしようもなかった。 

もうひとつの京劇が、・・・おまえは罪を認めるか・・・と、問う。 

それぞれ、実際にあった事件をモチーフにしているらしい。 確かに、どこにでもありそうな事件ではある。 罪を犯す人は、もともとは普通の人が多い。 特に中国の特異性があるかといえば、ダーハンの事件は中国らしい。 あとの3件は、日本で起こってもおかしくない。 




映画「罪の手ざわり」(ジャ・ジャンクー監督 2013)


オフィシャル・サイト  http://www.bitters.co.jp/tumi/

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