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zoom RSS 菊池誠・小峰公子「いちから聞きたい放射線のほんとう」は、わかりやすい

<<   作成日時 : 2014/06/03 04:42   >>

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計算物理学者の菊池誠氏とミュージシャンの小峰公子氏が対話・質問・回答しながら、放射能について、知識を深めてゆく。菊池氏の専門は原子力とは関係ない。小峰氏は、物理に弱い若い女性の役回りだが、郡山の実家で除染も経験し、「セリフ」の割には、結構しっかりしている。

内容はかなりわかりやすい。311の直後もそれなりに解説を読んだが、そんなに理解したわけではなかった。 臓器ごとの等価線量、身体全体で平均化した実効線量、線量計に入ったγ線を換算した空間線量率、、、それぞれ、それなりに想定と計算で作った数字なので、線量の数字自体、あまり信頼性の高いものではないと、初めてわかったような気がする(すぐ忘れるだろうが)。

たいへん、分かりやすいが、正しいのかどうかは、分かるすべはない。 特に、今回の事故の線量の影響については、異論も多いと思われる。 しかし、純、計算物理的に見れば、たぶん正しいのだろう。 



菊池誠・小峰公子「いちから聞きたい放射線のほんとう」(筑摩書房2014.3.15)
第一部 放射線ってなんだろう
第二部 放射線と私たち

ポイント・・・・一部、引用あり。

・α線は、陽子と中性子2個ずつがかたまり(ヘリウムの原子核)になって飛んでゆく。α線は原子にぶつかるたびに衰えるが、勢いがあるからぶつかるとダメージを与える。服や皮膚にぶつかれば止まる
・β線の正体は電子。1個の中性子が壊れて、陽子と電子に分かれる。ものすごい勢いの電子だから危険。ただ、身体に当たっても皮膚で止まる
・γ線は、原子が崩壊するときに出すエネルギーの大きな光。X線と同じように物を突き抜ける。γ線は身体を突き抜けておくまで行く。 

・どれだけ放射線が出るかは、半減期と量との兼ね合い
・半減期24000年のプルトニウムがひとつぶあっても、私の生きてるうちに崩壊する確率は低いけれど、それがたくさんあったら、どれかは崩壊する
・問題は、放射性物質があるかないかではなくて、どれだけあるか

・ベクレル・・・そこにある放射性物質の原子が1秒間に何個壊れるかを表す単位
・半減期は、Cs134は2年、137は30年、ベクレルが同じなら、個数は137が15倍ある
・放射線は壊れるときに出るので、数よりもベクレルの方が便利

・放射線による被曝の量を表すのがシーベルトで、実効線量と等価線量の二種類がある。
・実効線量・・・からだ全体への放射線の影響の大きさ、外部被ばくも内部被ばくも。
・内部被ばく・・・放射線がDNAを直接攻撃することもあるが、β線とγ線の場合、活性酸素がDNAを攻撃する方が多い
・α線は、外部被ばくの心配はしなくてもいい(皮膚の表面で止まるから)けれど内部被ばくを気をつけないといけない
・等価線量・・・α線は、β線、γ線より20倍ダメージがあると想定してβ線に合わせて計算したもの。等価線量は身体の臓器ごとに考える。 例 甲状腺等価線量。等価線量は1キログラム当たりで考えるので、20グラムの甲状腺でも50倍した数字になる。

・実効線量・・・いろいろな臓器の等価線量をからだ全体で平均したもの。からだのいろんな部分の影響を考えたうえで、からだ全体への影響の大きさを見積もったもの。実効線量を計算するとき、各臓器の「組織荷重係数」を使う。 例 甲状腺0.04, 乳房0.12, 皮膚0.01,・・・

・いま測っている空間線量率は、地面に落ちた放射性物質からどれくらいの放射線が飛んでくるか。 線量計に入ってきたγ線を数えて、それを実効線量に換算している。だから、空間線量0.1μSv/hの場所に1時間いると0.1μSvの実効線量になる。 そこに1時間いたら、それだけ被曝しそうです、という意味。

・シーベルト毎時とシーベルトの関係は、時速と距離の関係と同じ

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