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zoom RSS ニコ・メレ「ビッグの終焉」

<<   作成日時 : 2014/06/25 15:54   >>

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ニコ・メレ氏は、プログラマーで、大統領選対に参加したり、スタートアップの経営に参加したり、ユニークな人だ。インターネットを基盤としたラディカル・コネクティビティが、あらゆるビッグなもの、メディア、政党、政府、企業・・・を凌駕してしまう。本の装丁や活字の大きさから、筆者は手放しで絶賛しているかと思いきや、ビッグが果たしていた有為な役割が消えてゆく懸念に注目している。

「既成の機関が崩壊しつつある時代に、ナードは新しい「さらに大きな」機関としての地位を築いている。テクノロジーの使い方を意図的に複雑にして、ナードの専門知識に対する市場ニーズを創りだしている」つまり、ITオタクがビッグに代わりつつあるが、例えば、「ビッグ・ニュースの終焉はアカウンタビリティ・ジャーナリズムの消滅をもたらした。それとまったく同じように、ビッグ・カンパニーの終焉は説明責任の消滅につながるかもしれない。」と警告する。

同様に、テッド・ネルソン、スティーブ・ジョブス、今日のクレイグリストまで続く反機関的なイデオロギーの流れにも、筆者は懸念を抱く。例えば、反機関的に、顧客サービスを徹底し、社会的な価値に不干渉の精神は、安易に政府に取り入れられるべきではない。なんでも民営化やクラウドソーシングすればいいというものでもないというわけだ。

ニュースの発信は誰でもできるようになった。 しかし、コストのかかる調査報道は、ビッグでないとできないのではないだろうか。


話題は豊富で面白く、いたって良識的だ。ただ、じゃあどうするかについて、提言をおこなっているが、そこは、やや抽象的で歯切れが悪い。( 歯切れのよい解決策などないのだろうが。) 


そのほか、興味を惹いたエピソード

オライリーの「自動販売機型政府」・・・「市民の「政治参加」は往々にして自動販売機を叩いたり揺さぶったりするだけに終わる」

エリツク・レイモンド「良いソフトはすべて、開発者の個人的な悩みの解決から始まる」

「クレイグリストの経営スタイルを政治システムにたとえるなら、民主主義というよりも、むしろ抑制の利いた大衆独裁主義」

市民がロビイストになって政策を変えるというのは健全ではない

P.W.シンガー・・・「外交政策と国家安全保障の体制派はいまだに冷戦という時代遅れのレンズを通してデジタルの世界を見ていると述べている」

ウィキペディアは出典が必要だから、「世界で最も大きく、最も伝達力が高く、既存メディアの権威をしつつ居させているメディアが、自らが揺るがしているその機関の上に成り立っている」



提言1. 「機構を改革する時には、個人の力を活かすような機構にすることを第一に考える」
提言2  「有能で、思慮深く、十分な情報に基づいて判断を下すリーダーを選ぶ」
提言3  「個人の力とリーダーシップを束ねる新しいプロセスとアプローチを構築しなければならない」
提言4 「未来の機関はどのようなものになるか、詳細な青写真を描く」
提言5  「地域のコミュニティを強化し、再創造しなければならない」
提言6  「「さらに大きな」プラットフォームをコントロールする」

ニコ・メレ「ビッグの終焉」( 東洋経済新報社2014.2.13)
“THE END OF BIG How the Internet Makes David the New Goliath”
1. すべて焼き払え
2. ビッグ・ニュース
3. ビッグ・パーティ
4. ビッグ・ファン
5. ビッグ・ガバメント
6. ビッグ・アーミー
7. ビッグ・マインド
8. ビッグ・カンパニー
9. ビッグ・チャンスをつかめ

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