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zoom RSS 上橋菜穂子「天と地の守り人」

<<   作成日時 : 2014/09/15 08:15   >>

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「精霊の守り人」から始まる、女用心棒「短槍使い」のパルサと、異界と現実界を行き来する新ヨゴ皇国皇太子チャグムとの、こころ優しい思いやりに満ちた旅と闘いの日々が、「天と地の守り人」第三部で、ひとまず終わった。 なかなか壮大なファンタジーだが、自然、多民族、政治、・・・ いろんな視点があって、おもしろい。 

指輪物語のような「悪」はでてこない。 新ヨゴを攻撃するタルシュ帝国にしても、それなりの内部事情があっての攻勢だ。 チャグムに冷たい帝にしても、生まれた時から穢れない天子の役割に忠実だった。 裏切りにも理由がある。 

やはり魅力的なのはバルサとタンダだ。 「精霊の守り人」、「闇の守り人」、「夢の守り人」、「虚空の旅人」、「神の守り人(1),(2)」、「蒼路の旅人」、「天と地の守り人(1),(2),(3)」  ここまで10冊の物語を一気に読んでしまった。  とにかく面白いし、なんとなく、ただのファンタジーでなく、思想があるように感じる。 誉めすぎかもしれないが。 それに戦争ばかりでないところもいい。 


上橋菜穂子「天と地の守り人 第一部」( 偕成社2006.12)
序章 光の河
第一章 チャグムをさがす者
第二章 味方のなかの敵、敵のなかの味方
第三章 吹雪のなかで
終章 雪の峠へ

「蒼路の旅人」の続編は、「守り人」、バルサが、ジン、シャガを通じて知ったチャグムの計画を支えるため、チャグムを守るため、急いで北に向かった。 チャグムは、新ヨゴ広告に向かう船から海に飛び込み、同盟を求めてロタ王国に向かうも、最初の港でサンガルの海賊に会うも宝石と交換に命を守った。 ロタ南の領主はタルシュと既につながっていたため、軟禁されたが、なんとか逃げた。しかしカンバルの重臣の顔を見たために、タルシュの南翼からも命を狙われる。 バルサは危ういところを、タルシュの鷹に助けられ、敵と味方が入り混じってゆく。。。


上橋菜穂子「天と地の守り人 第二部」( 偕成社2007.2)
序章 雪の峰がかがやくとき
第一章 カンバルへ
第二章 ナユグのざわめき
第三章 カンバルにひそむ陰謀
第四章 皇太子の誇り
終章 アラム・ライ・ラ

あとがきに記された上橋氏の言葉を信じると、ストーリーは、始めから決めている流れではなく、自然にうまれてゆくようだ。 チャグムとバルサが二人でカンバルに向かうことになって、作者も「考えてもいませんでした」とか、「全身が熱くなるほど、ほっとしました」とか言うのだから、読者もびっくりだ。 創作と言うのはそういうものなのか。
タルシュの鷹を追っていた、ロタのカルシャ、シハナたちは傷ついたバルサも救った、ロタ南部の領主宅から逃げ出したチャグムもかくまい、イーハン王子のもとにむかわせた。こういう役回りのできるカシャルは便利な存在だ。鳥やネズミを使って、いつでも監視できるし、忍者のように神出鬼没だから、困った時のカシャルだ。
ロタとヨゴとの同盟をイーハンに断られたチャグムだったが、後から追いかけたバルサの、ロタとカンバルの同盟はイーハンは望むところだった。チャグムの後を追うタルシュの刺客、そのあとを急いで追うバルサ・・・追いつくことができるか。 追いつかないと終わってしまう。 そしてなんとか逃げのびた2人が、カンバルの重臣の家にたどり着く


上橋菜穂子「天と地の守り人 第三部」( 偕成社2007.3)
序章 皇帝のそがれ
第一章 戦
第二章 死を超えて
第三章 天を行くもの、地を行くもの
第四章 奔流来たる
第五章 若葉萠ゆ
終章 青霧山脈のふもとの家

ロタとカンバルの同盟を成立させ、新ヨゴへの一万五千の援軍を預かったチャグムは新ヨゴに向かった。 一足先にトロガイに天変地異を知らせに戻ったバルサは、タンダが身代わりに兵になって行ったと知り、後を追いかける。途中、町を火の海にしていった皇国軍に怒りを覚えながら、マーサをはじめ、被災した民をロタまで護衛してゆく。 
チャグムたちは音もなくタルシュ軍の背後に忍び寄り、なんとか破り、帝に帰還を報告する・・・・バルサがタンダの「つれあい」と自称するのがうれしい。









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