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zoom RSS グレン・グリーンウォルト「暴露 スノーデンが私に託したファイル」

<<   作成日時 : 2014/09/17 19:32   >>

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スノーデン氏は、早くからグリーンウォルド氏がセキュリティ環境を整えれば、極秘情報を送ると匿名で伝え続け、インストール方法までガイドしていたのに、グリーンウォルド氏は何もせず随分とタイミングが遅くなったらしい。

政府の秘密情報をリークする者に対して権力は徹底的に貶める。変人、負け犬、落後者・・・等々。それでリーク内容から目をそらすのだ。スノーデンでも同じことが起きた。しかし、香港でスノーデン氏に初めて会ったグリーンウォルド氏は、29歳という若さに吃驚しつつも、彼が自身に降りかかる全ての不利益を理解したうえで、真面目な使命感に基づいて情報公開しようとした決意に対し、たいへんまともな青年だと理解したようだ。

ワシントン・ポストは、いまは殆ど政府の広報誌だし、ニューヨークタイムズも政府の抗議で1年以上も報道延期したり、従順な新聞だ。グリーンウォルド氏が憤るのは、報道予定記事を事前に政府に見せ、内容や公開時期を修正することが習慣化、ルール化していて、メディアがそれをおかしいと思わないことだ。

スノーデン氏の資料から、グリーンウォルド氏が最初に記事にしたのは、ベライゾンに対する数千万人の全通信履歴の提出を命ずる裁判所命令だ。NSAおよびオバマ政権を揺るがす一般市民への違法な諜報だったので、好意的で政府批判が集中した。

次いで、PRISM計画。これは、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、アップル、スカイプなどインターネット九社の全ての通信をNSAが自由にアクセスできる仕組みだ。 このリークは世界中に大反響となった。



随所に印象に残る主張や物語がある。


・1798トーマス・ジェファーソン 「権力にかかわる事柄で、もはや人間への信頼を語るのはやめよう、悪さなどしないよう、権力者を憲法という鎖で縛るのだ」

・「内部告発者は、その評判を貶めるためにしばしば一匹狼や負け犬として描写される。良心ではなく、みじめな人生における疎外感と鬱憤がその動機なのだと。 が、彼はそれらとはまったく正反対の人間だった。」

・体制派報道機関が決まって使う”論調”・・・明確な声明や宣言型の文章を避け、どんなに馬鹿げていても政府の主張を平等に組み入れるという文化がある

・エリック・ウェンブル「中道語」・・・「限定的なことは何ひとつ言わず、政府の言い分と事実の両方に平等な信憑性を与える。そうやって暴露記事の効力を弱め、玉虫色の支離滅裂な寄せ集めのような内容に変えてしまう」

・2012年マイクロソフトはプライバシー保護のための高度な暗号化システムを新アウトルックに採用すると、NSAは通信傍受が困難になると懸念が広がった。数か月の後に、マイクロソフトとNSAは、新たな暗号化システムを回避する方法を構築してしまった

・どの国の指導者も自国民に対するスパイ活動にはおざなりの抗議しかしなかったのに、自身もターゲットにされていると判明した後に、本気で怒りだした

・2010.6 NSA報告書 国外に輸出されるルーター、サーバー、その他のネットワーク機器を定期的に受領、押収している。それらの機器に裏口監視ツールを埋め込んだ上でふたたび梱包し、未開封であることを示すシールを貼って出荷していた。・・・中国製ネットワーク機器は危険だと米国企業に警告しているが、外国には米国製が危ないと言わねばなるまい

・ルイス・ブランダイス「誰からも干渉されない権利は最も包括的であり、自由な人間が最も大切にする権利である」

・「監視システムが効果的に人の行動を統制できるのは、自分の言動が監視されているかもしれないという認識を人々に植え付けるからだ」

・「人は誰かに見られていると、自分の評価を高めようとする気持ちが働き、一般的な社会規範により従おうとする傾向が生まれる」

・「愛国者法は明言されている目的を大幅に逸脱して適用されるようになった」

・911で必要だったのはCIAとFBIの間の情報共有だった。 それがあれば、国民への監視などしなくとも、911の惨事は避けられた

・「ほかのどんな価値より肉体的な安全を重視する人々や国家というものは、最終的に自由を明け渡し、完全な安全保障の約束と引き換えに、当局が振るう権力を認めることになる。」

・「民主主義には統治者の説明責任と統治される者の同意が不可欠だ。」

・オバマはニクソン以来の最も弾圧的なリーダー

・「ジャーナリストが手に手をとって彼らを支援し、美化するなら、合衆国憲法で保障されてる報道の自由など誰に撮っても無用の長物となる」

・「報道者は意見を持つべきではないとする考え方は、そもそもジャーナリズムが受け継いできた伝統とは相容れない」

・「体制派ジャーナリストは、物議をかもしているもろもろの問題に関して、常に自分の”意見”を表明している。」「ジャーナリストの意見が問題になるのは、それがワシントンの常識を逸脱した場合に限られる」

・「畢竟、コーポレート・ジャーナリズムの世界で成功した者は権力を受け容れる性質に育ってしまう」



香港での日々は、スパイ小説でも読んでいる緊迫した面白さがある。  そして、大手メディアが相当数、政府寄りになって、グリーンウォルド氏の逮捕は当然と主張する事に驚く。 なんだ、日本と同じじゃないか。。。


グレン・グリーンウォルト「暴露 スノーデンが私に託したファイル」(新潮社2014.5.13)
 “NO PLACE TO HIDE : Edward Snowden,the NSA, and the U.S. Surveillance State”
序章
第一章 接触
第二章 香港での十日間
第三章 すべてを収集
第四章 監視の害悪
第五章 第四権力の堕落
エピローグ


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