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zoom RSS 大川玲子「イスラーム化する世界」

<<   作成日時 : 2014/12/03 13:04   >>

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「イスラーム化する世界」と、おおきな題名であるが、クルアーンの現代的な解釈に携わる4人を紹介して、イスラームの現在をあぶり出す。 イスラームについての入門書ではなくて、やや地味な、しかし、しっかりした本だ、とおもう。 イスラームについては何も知らないから内容の評価などはできもしないが。

クルアーンはムハンマドの言葉だから勝手な解釈をしてはいけない。 ムハンマドに直接聞いたことのある人々などの伝承に従った解釈しか認められていなかったが、近年、個人としての解釈も許される考え方も現れたらしい。 


簡単に4人を挙げておく。 記憶違いの内容もあるかもしれない。 

アミナ・ワドゥードはアフリカ系アメリカ人でイスラームに改宗、クルアーン解釈にジェンダーなど全く新しい視点を導入し、それなりの波紋をよんでいるらしい。
クルアーンは女性も人種も差別していないことを証明しようとしているかのようだ。 たとえば前置詞の解釈で、女は男から創られたのではなく、女は男と本質的に同様に作られたと解釈するとか、がその方法の一つだ。 

「彼女は、クルアーンも特定の時代や場所における文化という制限のなかにあり、それをそぎ落していくことで本来の普遍的な教えを抽出することができると考えている」



ファリド・イサクは、反アパルトヘイトの活動のために、宗教者連合を企図していたらしい。 クルアーンはそれを許すか。  クルアーンはそれを否定していないし、悪政に立ち向かうために協力することは良いと、イサクは解釈しているようだ。



ワドゥードと同様、アメリカで黒人差別に接してイスラームに改宗したが、その後は正反対の原理主義に近いクルアーン解釈になったピラール・フィリップスは、ほとんど伝承的な解釈を採用している。 



フェトフッラー・ギュレンは、有名な市民運動家であって、湾岸戦争時にも多くの米軍兵士をイスラームに改宗させた実力者。 他宗との架け橋の役割を果たしているようにも見える。

「彼(ギュレン)はクルアーンの字句には複数の意味があると考えている。 クルアーンは言語的な美しさと深遠さを持った豊かな言語で啓示されているため、「意味にはいくつもの層があり、知識や理解力がどのようなレベルの人たちでも満足させることができる。 沙漠にいる普通の人から言語や科学の専門家に至るまで」としている。」








大川玲子「イスラーム化する世界」(平凡社 2013.5.15)
序章 グローバリゼーションのなかのイスラーム
T イスラームとコーラン(クルアーン)
1. クルアーン成立の背景
2. 聖典解釈の歴史
U アメリカ人「フェミニスト」の模索 アミナ・ワドゥード
1. アフリカ系アメリカ人としての差別と改宗
2. 男女平等の視点によるクルアーン解釈
V アパルトヘイト解決への道 ファリド・イサク
1. 南アフリカの人種差別とイスラーム
2. 「他者」との共存をクルアーンに読む
W イスラム主義への回帰 ピラール・フィリップス
1. カリブ海からカナダ、そして中東へ
2. 伝統主義的なクルアーン解釈の継承
X 西洋社会との協調 フェトフッラー・ギュレン
1. トルコが生んだ世界的市民運動家
2. 自己を律し、他宗教との対話を追求するクルアーン解釈
おわりに クルアーン解釈の今

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