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zoom RSS 半藤一利・保阪正康「日中韓を振り回すナショナリズムの正体」

<<   作成日時 : 2014/12/06 19:52   >>

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「本当に、イヤな時代になりました。」・・・250頁も読んで最期の言葉がこれでは立つ瀬がない。半藤氏保阪氏のような論客をして、ただ嘆くだけでは、一体、日本の行く末を憂慮している一般人はどうしたらよいのか。 お二人は具体的な対策をお持ちでないようなので、せいぜい言論の世界や講演活動でご活躍いただきたい。  

現実の認識としては、・・・・ 「皆が現実の不安と将来への未知数に取り巻かれていて、ナショナリストのような顔で仮想敵を作り、これを叩くことで溜飲を下げる、安心する。 こういう形で、現在の政治がおこなわれている。 間違いなく危険です」「この政治の行きつく先は、自己警護という名の戦争です」・・・これは本当だ。

慰安婦問題についても、ずいぶん頁を割いている。 

「「今の日本人は、かつての日本人が慰安婦たちにしたことを、酷いことだったと思っていないのか」ということなんです。従軍慰安婦問題で、世界が日本という国に問うていることの本質は、女性の人権に対するスタンスであり、求められているのは、歴史事実に対する贖罪です。」

「あの当時、女性に残酷なことをしたのは紛れもなく日本人であり、実態として利用したのは日本という国家だったんですよ。その事実に対して、今の日本という国がどういう態度を取るのかを、世界の国々は見ているんだと、わからなければいけない。根本は「苦しんだ人への想像力を持てるか」なんです。「それを相手に届くように示せるか」なんです。ヒューマニズムの問題なんです。」


南京事件についても同様である。

「「二十一カ条の要求」で中国を反日一色にし、次に日満議定書でもまた、中国のプライドがずたずたにした」
日満議定書では、すべての権益を満洲国に確認させ、満洲国内で日本軍を自由に駐屯させる権利を与え、しかも費用は満州国がもつ

「例えば、イスラエル人が「アウシュビッツでナチスが殺したユダヤ人は800万人だ」と言ったとする。そのときに、ドイツ人が「いや、あれは300万人ですよ。イスラエル人は大仰に言う」と反論したら、国際世論から轟々の非難が起こります。」

問題の本質、世界が問題にしていることを、日本は理解していない。

日本人のナショナリズムの特徴も端的だ。

「だから、日本人の精神を一尺掘ると、攘夷が出てくるんです。外圧があったときには、必ず、攘夷が見えだすんですよ。よく「島国日本」と言うけれど、残念ながら、これが陸の国境をもたない日本と言う国に住む私たちの、民族的な基本なんです。」

「官僚が自分たちの権力を守るためのいちばんいいやり方が、ナショナリズムを使って国民を鼓舞することですよ。ナショナリズムを刺激して奉仕させるんです。」

「日本の民衆には、おかしな状況になると社会病理的な現象を起こすところがある。」
「ものすごい危機に直面すると、日本人は民族として純粋になりたがる傾向がある」



あたらしい知見や情報が満載ということはない。 ナショナリズムは複雑であって、悪いナショナリズムに抗するのはむずかしいとわかる。  ナショナリズムにもいろいろあるというのは、その通りだが、保阪氏の言う、上部構造の国家ナショナリズムに限定しても、よいのではないだろうか。 庶民ナショナリズムをもっと国歌ナショナリズムに対置してして戦うなどと言い始めると、混乱する。 



半藤一利・保阪正康「日中韓を振り回すナショナリズムの正体」( 東洋経済新報社2014.10.2)☆☆☆☆
プロローグ 「国家ナショナリズム」が「庶民ナショナリズム」を駆逐する
第一章 現代日本のナショナリズムが歪んだ理由
第二章 近代史が教える日本のナショナリズムの実体
第三章 中国と韓国の「反日感情」の歴史背景
第四章 現代の中国および韓国のナショナリズム
第五章 将来に向けての日本のナショナリズム

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