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zoom RSS ダン・セノール「アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか」

<<   作成日時 : 2014/12/08 20:01   >>

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IBM PC搭載インテルはイスラエルの技術者が本社を説得した独創的なものだったが、製造は数社に委託された。80386のときはインテル一社供給を実現し、湾岸戦争でロケット弾が落ちる中、8割にも及ぶ自主的出勤者がガスマスクをつけながら生産、供給を絶やさなかった。いまインテル内でイスラエルの存在は巨大だ、常に戦争のリスクがあるのに。
イスラエルは、テクノロジーのスタートアップの数が図抜けて多い。医療、バイオ、システム系が特に多いが、マイケル・ポーターの説く「クラスター」が成立している。有利な資金支援の仕組みや組織は勿論、狭い国土に少ない人、極論すれば皆知人だ。そのうえ、軍隊で鍛えられた、チームワーク志向、積極性、行動力の文化がスタートアップを後押しする。

筆者はイスラエル軍隊の特徴を主張している。士官が少なく、普通の国の中佐の仕事を軍曹がしている。兵卒が上官に向かって役立たずと平気で追いだせる自由闊達さ、権限委譲がある。

タルムードは、オープンブックとも言われ、徹底した議論、反論を容認する文化でもある。 なんと「イスラエルという国はユダヤ人だけの単一民族国家という概念の対極にある」そして、「イスラエルの人口は少数でも、彼らの過去の国籍はなんと70種を超える多彩さだ。イラクからのユダヤ人難民とポーランドあるいはエチオピアからの難民の間には、共通の言語、教育、文化あるいは歴史が存在しない」。 つまり徹底して議論する必要があるのだ。


その他、印象に残ったフレーズには、以下のようなものがある。


異論・反論を受け入れ、議論を戦わせる風土に関して・・・・

・ 「リーダーのゴールは、異論反論を奨励するという意味で、摩擦を最大化することにあるべきです。 組織が危機に陥っているとき、摩擦の無いことそのものが大きな問題になるかもしれません」

・ 「イスラエルの会社の内部では、人が誰かの陰口をたたいている場面にぶつかる機会はほとんどありません。 どんなときでも、自分に対する相手の正直な意見が聞けます。つまり、くだらないことに浪費する時間が節約するできるのです」



軍隊の気風について

・ 「予備役制度がそうした混沌とした反階級制度的気風を強める力になっている」

・ 「この国には、不文律の社会契約が存在しています。 つまり、われわれは政府と軍隊がわれわれの面倒を見てくれるという条件のもとで兵役につくことになっています」

・ タルビオットのプログラムは、イスラエルの高校生の成績上位2%、約2000人がこの選抜試験を受けるように言われ、合格した200人から性格や適性の試験を受け、タルビオットの士官候補生となる。あらゆる分隊における技術的要件を教えられるのと並行し、数学と物理の学位を取得させる。このOB 650人は、イスラエルの一流学者や成功した企業創業者に名を連ねている

・ 「若いうちに軍隊にはいると、そこで教わるのは、何かことを任されたら目の前で起こることにはすべて責任があるということです・・・・起こらないことにも」



ユダヤ人の特質と移民について

・ 「イスラエル経済の奇跡の原因は、他の要因と並んで移民にも求められる。」

・ ユダヤ人はソ連の人口の2%を占めているにすぎないのに、「ユダヤ人は、なんと医者の30%、エンジニアの20%を占めていた」

・ 「一世代か二世代前にさかのぼると、われわれの家族の誰かが急いで荷物をまとめてその土地を離れる経験をしている。 移民はやり直すのが嫌いではない。 彼らがリスクを厭わない人たちであることははっきりしている。 移民



なかでも、マルチタスクと権限委譲が有効なんて、システムズ・エンジニアみたいだ

・ 「マルチタスク的なものの考え方のおかげで、仕事の肩書が大した意味を持たない環境がうまれている」









ダン・セノール/シャウル・シンゲル「アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?」( ダイヤモンド社2012.5.17)☆☆☆☆

""START-UP NATION " THE STORY OF ISRAEL'S ECONOMIC MIRACLE"

序章
Part1. “なせばなる”の小さな国
第1章 粘り腰
第2章 戦場の起業家
Part2. イノベーションの文化の種をまく
第3章 “情報源”を自らつくる人たち
第4章 ビジネススクールより強い絆 ― 予備役
第5章 秩序が混乱に出会うところ
Part3. 奇跡の経済成長のはじまり
第6章 うまくいった産業政策
第7章 移民 ― グーグルの人々の挑戦
第8章 ディアスポラ ― 航空機を盗む
第9章 バフェットのテスト ― 投資リスクをどう考えるか
第10章 ヨズマ ― 投資家と起業家の仲介役
Part4. “動機こそが武器”の国
第11章 ロケットの先端部から湯沸器まで
第12章 シャイフのジレンマ ― アラブ世界の起業家精神
第13章 経済的奇跡に対する脅威
終章 ハイテクを育てる農民

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