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zoom RSS 岩城けい「さようなら、オレンジ」

<<   作成日時 : 2015/01/10 19:40   >>

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潮の香りがする米国(らしい国)の田舎町にたどりついたアフリカ難民ナキチは、夫に逃げられ、ふたりの息子を抱えている。 スーパーマーケットで自分の丈より大きな肉塊を捌き、細かくして、商品にする肉体労働を、朝の三時過ぎから始める。 昼に仕事が終わってから、英語の学校に行く。 

教師のロサリンは賢く、最初は毎日天気予報ばかりを読まされた。 ほかの生徒に比べ、できの悪い生徒ではあるが、すこしずつ英語に慣れてゆく。  クラスには、日本人の”いとうさゆり”、イタリア人のパオラ、北欧から来た天使のような少女たちなどがいた。 大学にも通っていたハリネズミこと、"いとうさゆり"に、ナキチは羨望をいだく ・・・・

“ハリネズミ”ならぬ”いとうさゆり”が、大学に通っていた頃からのジョーンズ先生に書けと勧められ、自分の習作として、ナキチを主人公とする作品を書こうと思い立つ。 小説は、先生への手紙と、その作品(らしきもの)が、交互に現れてゆく複雑な構成になっているが、読み進めてゆく上には、その複雑さは苦にならない。 

異国の地で異国の言葉を学びながら、その土地に根を下ろしていかざるを得ない貧しい人々の孤独、異国人同士のささやかな連帯感、土地の人々とのささやかな触れ合い、そして祖国のおひさまへの別れ・・・なんとなく女性向きの佳作。

岩城けい「さようなら、オレンジ」( 筑摩書房2013.8.30)

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