Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 白石草「ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち」

<<   作成日時 : 2015/02/11 14:18   >>

トラックバック 0 / コメント 0

福島の子どもたちに甲状腺がんが発症している。 しかし政府は原発の影響とは「考えにくい」としている。 私はこの「考えにくい」という言葉が嫌いだ。  「本当はそうかもしれないけれど否定しておく」というニュアンスだ。 もっと白黒はっきりしてほしい、はっきりできないなら否定せずに解らないと言ってほしい。


白石氏が訪れたのは、チェルノブイリ原発から160キロのコロステン町。 汚染レベルは、20万Bq/m2程度で、飯館村が70万Bq/m2, 福島市平均16万Bq/m2と比較しても軽い。 1986から2011まで、25年間にコロステン住民が浴びた線量は平均15mSvから25mSvで、年0.5〜1mSv程度なのだ。 それでも、子どもたちの健康被害は広汎であり、健康調査やチェルノブイリ法に基づく対応は、日本より整っているように見える。


UNSCEAR、IAEAなどの国際機関は、「人が浴びた放射線量と人体への影響にきれいな相関関係が見出されない限り、被害を認めようとしない。 しかもその被曝線量には内部被曝がほとんど考慮されていない。その結果、様々な健康影響が見られるチェルノブイリ原発事故ですら、事故処理作業員の急性被曝障害以外は、事故との因果関係が認められていない」・・・ ただ、小児甲状腺がんだけは珍しい病気だけに、事故後10年たって、疫学的に、認められた。


非公開で国会図書館にしかない「チェルノブイリ事故の健康影響に関する調査」報告書があるという。報告書を作成する研究会の座長は長瀧重信氏で、「チェルノブイリ事故の影響は甲状腺がんのみであるにもかかわらず」、多くの非がん疾患、多くのがん疾患が増え、老化の促進、死亡率増加などの報道がされていることを「見逃すことはできない」から、「科学的に認められる」という立場から分析するという狙いだったそうだ」


「福島県で二人の子どもを育てている四十代の母親は、「美味しんぼ」騒動が起きて以降、これまで以上に被曝に関する話題を口にできなくなったと嘆く。 事故当時、小学校四年生だった息子は、事故の三ヶ月後に大量に鼻血を出し、体調を崩した。 現在は中学二年生になるが、疲れやすく、ぐったりと横になることが多いという。 しかし、こうしたことを相談できる相手は少ない。国の態度は、現実に起きている事実を封印する役割を果たしている」





白石草「ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち」(岩波ブックレット917 2014.12.5)
第1章 チェルノブイリの子どもたちのいま
第2章 低線量被曝の研究現場から
第3章 子どもたちの健康を守るための多様な取り組み
第4章 チェルノブイリの教訓がなぜ生かされないのか




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
白石草「ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち」 Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる