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zoom RSS 早川タダノリ「「愛国」の技法」

<<   作成日時 : 2015/02/05 07:18   >>

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時には、右翼系の本も読んで考えを知っておきたいと、早川タダノリ氏の「「愛国」の技法」を手にした。書名をみて勝手に右翼系と勘違いしたわけで、大きな誤解だった。むしろ、戦争を推進するために創られた、当時の貴重な官民の資料を使った数々のプロパガンダを紹介して、警鐘を鳴らしている。 

最後に述べられている、「ともあれ、大日本帝国の統制欲はついに髪型にまで及んでいたのです。総力戦体制に突入していた世界の帝国主義国家で、ここまでやらかした国がほかにあったでしょうか。神国日本に蔓延していたこんな涙ぐましいアホ努力が、近い将来「愛国心の発露」として再び称賛される日が来るような、悪い予感がしてなりません」のように、統制し、人々の生活を切り詰めて戦費を調達したり、こどもの戦時教育を徹底して、親に圧力をかけたりしている、のがよくわかる貴重な資料になっています。

最近、最寄駅の駅頭でも教育勅語の復活を願う街頭演説をよく聞きます。 政府批判を反日や売国奴と称して抑制したり、右翼の醸し出す全体主義的な空気や戦争を是認する動きが息苦しく感じられてならない昨今です。 この本を見れば、いかに戦時体制が酷かったものか、理解できます。

「国民協和の歌「日の丸兄弟」について、「「国民協和」と題されていますから、国民はみんな仲良くしようという趣旨の歌だと思ったら大間違いで、戦時体制下の内地在住朝鮮人たちに向けて「日の丸の下でがっつり働け」と呼びかける歌でした」というのは、たいへん興味深い。 

「生活下げて日の丸上げよ」 という、富国徴兵保険相互会社の広告について・・・貯蓄・保険にお金をつぎ込んで戦費を調達しよう、という趣旨で、切実なのか、便乗なのか。 生活下げるのは、交際費は7割削減とか、遊興費は6割削減とか、具体的な指示があったらしい。 献立を地域で統一して食費を下げようと言う計画もあったそうだから、文字通りの全体主義だ。 結婚披露宴も禁止とか。 

生活費を三割切り下げようとキャンペーンし、なぜか住宅費、家賃だけは現状維持で、大家、家主に配慮していたようで、この国は、昔から、富裕層のための政策が基本だ。 

「家の光」の記事が多い。 昭和14年10月号の記事では、銃後の妻について、美しい言葉で語られているが、実は、出征兵士の妻の姦通問題が深刻な国家的課題とされていたので、銃後の妻をことさら美化していた、というのは、なんとも生々しい。





早川タダノリ「「愛国」の技法」( 青弓社2014.1.19)
T ものすごく高く「日の丸」を掲げよう
U よい日本人になろう
V 撃ちてしやまむ!
W よくわからないけれど愛国心

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