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zoom RSS 竹信三恵子「ピケティ入門」

<<   作成日時 : 2015/04/15 14:22   >>

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入門解説書として、ちょうどよい長さと内容分かりやすさで、お薦め。 エッセンスは以下に凝縮されている。 「ピケティのいう富裕層の政治支配は日本ではすでに実現しています。資産格差と賃金格差、その集積としての政治支配という一連の構図がきれいに出来上がっているからです。 ところが、政府によるマスメディア支配もあって、そのことを一般の人が理解できないまま、規制緩和はいいことだ、お金持ちにカネを回せばトリクルダウン効果でカネが回ってくる、とうれしげに口を開けて見ています。そんな異様な社会に、私たちはいるのではないでしょうか。」

 
断片的ではあるが、下のような、いくつかのパラグラフや説明内容が、理解を一層促進している。


・資産が増えることは良いことだ、問題はそれが世襲で冨の偏りが進むことだ

・「業績至上主義」が広く浸透したことで、不合理とも言えるほど巨大な報酬格差が正当化され、その妥当性への疑問が封じ込められてしまっている

・「ピケティが所得税の累進課税強化を提唱するのは、税の増収が目的ではありません。税によって過剰な取り分が規制されることがないと、高額な報酬を求める動きは高まり、報酬格差が野方図に増えていくからです」

・(世界的資本税の)「利点として彼が挙げるのはまず、その国の富の分布状況が透明になり、現状を正確につかめるようになること」

・国連も10億ドル以上の資産を持つ富裕者の財産に対する1%の課税を提案している

・「ピケティは、このような業績至上主義が幅を利かせる中での極度な高報酬の背景に、所得税の累進税率の緩和があると指摘しています」

・「欧米では、異なる職務の間の賃金格差や、業績を理由にした法外な格差の妥当性は問題になっていますが、同様の職務については一応、賃金の公正を保つためのルールが明確化されているということです」(日本にはそれがない。身分での賃金差)

・「格差や貧困の被害に遭っている人たちの実情を見たことも、いや、考えたこともない人たちが、重要な物事を決める社会になっている」

・「そうした現場感覚がないまま、基準の不確かな「業績」や「能力」で人を二分し、「業績や能力がある」と(だれかに)認定された人たちには異様な高報酬を、「業績や能力がない」と(だれかに)認定された人たちには自立できないほどの低報酬を、という賃金格差が横行しています。それが当たり前のようになった社会に、日本は到達しています」

・「多くの先進国では、国民の生存権を保障する基本的生計費に格差をつけないという発想の下、全国一律最低賃金制度をとっています。 でも、日本の最低賃金は県別です。 しかも、最低賃金法には、「地域における労働者の生計費及び賃金並びに通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定められなければならない」と明記されています。 こんな国は珍しい」





竹信三恵子「ピケティ入門」(株式会社金曜日2014.12.20)
第1章 「21世紀の資本」とは何か
第2章 ピケティの解決策
第3章 ピケティと日本の格差
第4章 ピケティから考えるアベノミクス
1. 地方創生と格差
2. 労働規制の緩和と格差
3. 女女格差
4. 教育格差
5. 異次元の量的緩和と格差
第5章 私たちに何が必要か





格差大国アメリカを追う日本のゆくえ
朝日新聞出版
中原圭介

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