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zoom RSS 松谷みよ子「民話の世界」・・・なつかしい70年代の空気が感じられる

<<   作成日時 : 2015/05/29 04:51   >>

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昨年新刊の文庫だが、原本は70年代、まだ戦後意識や民主主義への希望があった時代、「民衆」のエネルギーへの希望があった時代だけに、山を越えて、伝えられる民話を探し、再話して、継承してゆこうとする松谷氏の営為が初々しく感じる。 

代表作である「龍の子太郎」のオリジナルの民話や、各地に出かけたときのエピソードが楽しい。 金太郎の紋切り型のせりふをあてはめて作られていた絵本や、九頭竜川の河童がカドミウム汚染を警告したかの様な話や、貧乏神についての時代背景も興味深い。 

「どこかへ逃げだしても幸せはこない。やはり貧乏神はついてくるのである。貧しさからぬけ出すこと、それは権力との対峙なしにはあり得ない」「決定的な瞬間に跳躍に踏み切ることができなかったとしたら・・・その時はまた貧乏神と連れだって帰るよりしようがない」

本筋とは違うが、ひどく懐かしい詩に出会った。 ナジム・ヒクメットの「死んだ女の子」で、昔、よく歌われていたものだ。 

「とびらをたたくのはあたし
 あなたの胸にひびくでしょう
 小さな声が聞こえるでしょう
 あたしのすがたは見えないの
 十年前の夏の朝
 あたしはヒロシマで死んだ
 ・・・・」

そして初めて知った、顔を拭く時の歌がいい。 
いつか赤ん坊の顔を拭く時に歌ってみたい。

「おでこさんを まいて
 目黒さんを まいて
 鼻の橋をわたって
 小石をひろって
 お池をまわって
 すっかりきれいになりました」




松谷みよ子「民話の世界」( 講談社学術文庫2014.8.11(原本1974))
第四部 民話との出会い
第五部 民話の魅力
第六部 ふたたび山を越えて




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講談社学術文庫 松谷みよ子 講談社発行年月:2014年08月12日 予約締切日:2014年08月11

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