Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」

<<   作成日時 : 2015/08/13 08:40   >>

トラックバック 0 / コメント 0

読み進めて結構なじみのある論説なので出版月日を見ると2001年。なんと15年前の論でそれで馴染みがあったのだ。

順調だった企業がいつか消えてしまう事例を調べると、決して経営マネジメントが無能だったからではなく、むしろ優秀な経営に多い。顧客の声を聞き、それに従って資源配分をした持続的技術に対する経営は、破壊的技術には対応しないのだ。破壊的技術は、その市場の分析もできず、顧客と投資家に資源を依存している企業にとって当初は小さな市場でしかない破壊的技術に資源を配分することは困難だ。そして、持続的技術に即したプロセスや価値基準が洗練されているほど、破壊的技術に対して無能となる。

事例の業界として、ディスクドライブ業界も挙げられている。116の技術のなかで殆どは性能向上などの持続的技術で、5技術だけが低速低容量の小型ドライブで新技術などは何もない。 つまり破壊的技術は、技術それ自体の凄さのことを言っていない。価値基準が違うという意味であって、いわゆる「技術」以外の要素も含んでいる。

15年前ではあるが、この論説は、いまだに色あせていないようにおもう。  いろいろな視点が、とても参考になる。 アトランダムだが・・・・

・イノベーションについて・・・「この技術の概念は、エンジニアリングと製造にとどまらず、マーケティング、投資、マネジメントなどのプロセスを包括するものである。 「イノベーション」とは。これらの技術の変化を意味する」

・持続的技術と破壊的技術について・・・ 「新技術のほとんどは、製品の性能を高めるものである。 これを「持続的技術」と呼ぶ。持続的技術のなかには、断続的なものや急進的なものもあれば、少しずつ進むものもある。あらゆる持続的技術に共通するのは、主要市場のメインの顧客が今まで評価してきた性能指標にしたがって、既存製品の性能を向上させる点である。」

 「破壊的技術は、従来とはまったく異なる価値基準を市場にもたらす」 ・・・持続的イノベーションとか破壊的イノベーションとかの言い方もしている。  筆者の使う「技術」は、結構広い意味があるようだ。

・意外なことに・・・・「率先して持続的技術を開発し、採用した企業が、出遅れた企業より競争上、あきらかに優位に立ったという事実はない」 ・・・ 若干、「持続的技術」の定義について

・資源、プロセス、価値基準によって組織の能力、無能力が決まる。 持続的技術の製品に対する能力が、そのまま破壊的技術に対する無能力になる。 だから、組織を分けることが必須となることが多い。 「適切なバリューネットワークに組み込まれた別々の組織で、別々の顧客を追求しなければ、市場での地位は守れない」

・「新しい事業計画を立てて、二度、三度と試行錯誤できるように十分な資源を残しておく」 ・・・ 破壊的技術は先行きどうなるかわからないから、資源は残しておかないといけないのだ

・この記述は含蓄がある ・・・ 「一貫性を保つため、プロセスは基本的に変化しない。変更が必要なときには、厳しく管理された手順にしたがって変更する。 つまり、組織が価値を生み出すメカニズムそのものが、本質的に、変化をこばむのである」 ・・・ 柔軟すぎるプロセスでは意味がないし、あまりに堅いプロセスでは使えない

・IBMはロルムを統合すべきでなかった。 ロルム成功の要因は資源でなくプロセスなのに、プロセスを統合してしまった。営業利益率の違いと言う価値基準も統合してしまった

・機能・性能、信頼性、利便性など、「競争基盤が繰り返し変化し、完全に差別化の要素がなくなると、つまり複数の製品がすべての性能指標に対する市場の需要を満たすと、製品は市況商品になる」

・ジェフリー・ムーアの説はおもしろい・・・初期の採用者(機能・性能)→初期の多数派(信頼性需要)→後期の多数派(利便性)




 
クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」(翔泳社2001.7.3)
第一章 なぜ優良企業が失敗するのか
第二章 バリューネットワークとイノベーションへの刺激
第三章 掘削機業界における破壊的イノベーション
第四章 登れるが、降りられない
第五章 破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる
第六章 組織の規模を市場の規模に合わせる
第七章 新しい成長市場を見いだす
第八章 組織のできること、できないことを評価する方法
第九章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第十章 破壊的イノベーションのマネジメント
第十一章 イノベーションのジレンマ まとめ 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」 Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる