Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS ラティフェ・テキン「乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺」は、トルコのリアルなおとぎ噺だ

<<   作成日時 : 2015/09/08 06:17   >>

トラックバック 0 / コメント 0

なんとも不思議な味わいのある物語。トルコ近現代のスラム街の成り立ちから、そこに生きる人々の悲哀に満ちた、しかし、けっこうたくましく、明るいおとぎ話。 

解体業者が何度やって来ても一夜建ての家がすぐにできて住みついてしまう、そこは、海の見える、都市近郊のゴミ捨て場になってしまった土地。拡大する一夜建ての街には、農村の牛や羊の乳しぼりをやっていた娘たちが都市に流れて、結局、ナターシャとかクリスティンとか、ロシア名の娼婦になってしまう。スラムの安い労働力を期待して、近代化とともに、冷蔵庫など家電の工場ができて、スラム出身の資本家がやたら過酷な労働条件をおしつけたり、青い水しか出なくなる公害のもとになったり、労働組合ができて、正規と非正規の区別が生まれたり、労働争議をかっこいい爺さんがふんばったり、クルド人のヤクザが仕切ったかと思うと、失業した暇な男どもが集まるための博打場を仕切る博打うちが肩で風切ったり、ロマが流れてきたり・・・・

とても面白い出来事や、人々の生活と、歴史の流れが、淡々と、しかし、特色のある変わった人々が次々に登場する。とてもおもしろいのだけれど、文体の特殊性か、ちょっと読みにくい印象もある。


ラティフェ・テキン「乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺」(河出書房新社2014.7.20)



乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺 [ ラティフェ・テキン ]
楽天ブックス
ラティフェ・テキン 宮下遼 河出書房新社発行年月:2014年07月17日 ページ数:193p サイズ

楽天市場 by 乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺 [ ラティフェ・テキン ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ラティフェ・テキン「乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺」は、トルコのリアルなおとぎ噺だ Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる