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zoom RSS 古川日出男「女たち三百人の裏切りの書」

<<   作成日時 : 2015/10/17 20:13   >>

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500頁もの大作である。大きな章立てもなく、ひたすら、語り続けられる。それも、不思議な語り口で。

京三条近く、近衛府の三位中将建明の屋敷にいる。女人3人、ちどり、うすき、そして紫苑の君。うすきに百年前の女人紫式部が憑き、本物の宇治十帖を作り直すと言う。 いや、それは実は3人と建明との計略で、ちどりの創作だったはず。それが帖を重ねるに従い、ちどりから離れて独り歩きしてゆく。宇治十帖の主人公、薫、匂宮の二人を裏切った大君の死後、大君の形代で異母妹の浮舟も薫と匂宮の板挟みで賀茂川に身を投げたあと、平氏に助けられる。

そのあたりから、うすきの双子の姉むく、紫苑の君も紫式部となって、ふたつ、みっつの宇治十帖の話が出来始める。その物語を使って、藤氏である三位中将は、平泉藤原氏と結びつき、比叡山に対抗する。その動きをじっと観察していた源氏もいる。もうひとりの主人公、異形の頭をして生まれ海賊の神として育ってゆく由見丸は、瀬戸内海を統一して、むくと鞠姫の物語にはいってゆく。一人の紫式部の物語が百人の裏切りを物語る・・・・

というように、物語は大きく広がり、3人の紫式部が紡ぎ出す物語が、現実とつながってゆくという、つまり、分かりにくさがどんどん増えてゆく。語りも結構しつこいわりに、広がった話をうまく制御できなくなった感があって、なんだなんだと言ってるうちに終わる。

恥ずかしながら源氏物語も読んだことはないので、どこまで元の宇治十帖と同じなのかもよくわからない。悪く言えば荒唐無稽、よく言えば・・・うーん。。。



古川日出男「女たち三百人の裏切りの書」(新潮社2015.4.25)

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