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zoom RSS 長谷部恭男編「検証・安保法案 どこが憲法違反か」

<<   作成日時 : 2015/10/20 20:07   >>

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木村草太、長谷部恭男、大森政輔、青井未帆、柳沢協二、各氏の問題点・論点の解説が約80頁、法案が資料として約120頁。さすがに法案を丹念に読む気はしないけれど、さすがこれだけの論客だと、ポイントをついた論点が読める。

理解しにくいところもあるが、瑣末な点かもしれないが目から鱗のところもある。 

たとえば・・・

・ ”日本国憲法は行政権、外交権のみ政府に付与しているので、そのどちらでもなく、軍事権としか言いようのない集団的自衛権の行使は、組織法上の根拠がない” (木村草太氏)。

・ ”自国を守る個別的自衛権は「明白な危険」程度では武力行使できないのに、他国を守る集団的自衛権では、曖昧な「明白な危険」程度で行使できるのは平仄を欠く” (大森政輔氏)

・ "イスラム国などをテロ集団、犯罪者集団と位置付けると、国や国に準ずる主体ではないから「国際紛争を解決するための戦闘行為」にならない。あめりかの認定方針しだいになってしまう"(柳沢協二氏) 



そのほか、直接違憲論議に関わらないが、たいへん参考になるトピックがあった。

・ 「日本国憲法には、日本国内の安全を守るための政府の義務を規定した憲法13条があります。 これが、日本国内の安全を守る個別的自衛権行使を認める作用法上の根拠、例外規定にもなるという見解は、一定程度説得的です。」

・ 「条文自体が曖昧不明確ゆえに無効と判断されても仕方ない」 ・・・ まともに考えればそうだが、体制派の最高裁裁判官が、条文が意味不明だとは、いわないだろう。

・ 集団的自衛権のための追加要件だけ挙げればよいのに、「追加要件の不自然性を覆い隠すために、個別的自衛権・集団的自衛権の発動要件を混和して記載することにしたのではないか」

・ 砂川判決は自衛権にふれた段落の結論は「憲法九条は、わが国がその平和と安全を維持するために他国に安全保障を求めることを何ら禁ずるものではない」

・ 「「おそれ」という不確定概念が、本質的に「危険」の用語の中に含まれています。したがって、そういう用語に「明白」という言葉を重ねても、発生の不確実性を除去するということは、用語の本質的意義から不可能ではなかろうか」 ・・・ せっかく公明がいい言葉をひねくり出したと思ったのに、ちっともいい言葉じゃなかったわけだ

・ 「一体化論の考え方は、外務省が目の敵にし、一番嫌いな考え方なのです。何かあると一体化論の考え方はやめろと言うのです」 ・・・ これは米国に説明すると、バカにされるから、外務省が嫌うのだろう。 ええかっこしをしたいのにできないということなのだろう。  

・ 「駆けつけ警護などというのはかえってA型武器使用の、今でも認めている武器使用の一類型のはずなのです。だから、あれ自体はそんなに武力行使に発展する可能性はほとんどないわけです」・・・いろいろ考え方があるものだ






長谷部恭男編「検証・安保法案 どこが憲法違反か」(有斐閣 2015..8.30)
・インタビュー 安保法案のどこに問題があるのか 木村草太
・対談 安保法案が含む憲法上の諸論点 長谷部恭男・大森政輔 yasuo . masasuke
・安保関連法案の個別論点
 ・「日本の平和と安全」に関する法制を中心に 青井未帆
 ・「国際秩序維持」に関する法制を中心に 柳沢協二
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