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zoom RSS 武田砂鉄「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」

<<   作成日時 : 2015/11/15 08:11   >>

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最初のいくつかの章はたいへんおもしろく、特に曽野綾子氏や安倍晋三氏に関わる言説には、快哉を叫ぶほど小気味欲よく、かつそれをうまく言葉にできる才能もある。 久しぶりにおもしろい本だ!と思った。 

それが後半になるに従い、なんとなく理解が進まなくなり、言葉が上滑りじゃないかという印象になってゆく。筆者の視点はおおむね賛成だが、「言葉」の問題を論理的なことばで深く掘り下げて本質に迫るのはほんとうにむずかしい。ちょっと手を抜くと、諧謔的な言葉遊びになりかねない。そのぎりぎりのところを筆者はうまくすりぬけているのだろうが、読者の私に理解力が不足している。


たくさん気に入ったポイントがあったが、いくつか、・・・

・・・乙武君の「君」は、上から目線の「君」と異なるか?・・・

・・・自民党憲法改正草案の「家族の助け合いが「なければならない」」は、ゼクシィの挨拶サンプル「今まで私を育てていただいて本当にありがとうごいます」と同じ源か?・・・

・・・若い人は本当のことを知らないという前提の曽野綾子の論旨は「ひたすら下品」であって、嫌中・嫌韓の読書層が同じだ。・・・「批評を文句と誤読したり、反響を炎上と誤解したり、審判のバランスも尺度も狂い始めている」・・・

・・・「超訳ニーチェの言葉」とは、グリーンスムージーのごとし。サビメロだけを購入し、サビだけでその楽曲を体感した気になっていた着メロ文化のごとし」・・・

・・・「仲睦まじい人からの評判のみに助けられ・・・知らない人に何を言われようともそれを受け入れようとしない、これほど貧相なこともない。」・・・

・・・セウォル号の船長が日本人だったら我先に逃げるなどあり得ないと言う人がいるが、「帰れなくなった土地を宙ぶらりんにして、塞き止められない汚染水をそのままにして「アンダーコントロール!」と凄んで「ダイナミック!」に五輪を呼び寄せた国は、国民を見捨てない国だとは言えない。  ・・・。



武田砂鉄「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」(朝日出版社2015.4.25)
01 乙武君
02 育ててくれてありがとう
03 ニッポンには夢の力が必要だ
04 禿同。良記事。
05 若い人は、本当の貧しさを知らない
06 全米が泣いた
07 あなたにとって、演じるとは?
08 顔に出していいよ
09 国益を損なうことになる
10 なるほど。わかりやすいです。
11 会うといい人だよ
12 カントによれば
13 うちの会社としては
14 ずっと好きだったんだぜ
15 “泣ける”と話題のバラード
16 誤解を恐れずに言えば
17 逆にこちらが励まされました
18 そうは言っても男は
19 もうユニクロで構わない
20 誰がハッピーになるのですか?

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