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zoom RSS 高口康太「なぜ、習近平は激怒したのか」・・・中国社会の実態がわかる

<<   作成日時 : 2015/11/10 10:17   >>

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辣椒(ラージャオ)は、微博(中国版ツイッター)がきっかけで、政治意識に目覚め、本人も予想もしなかったほど、彼の描く風刺漫画が一世を風靡した。その結果、日本に事実上の亡命をせざるを得なくなった。習近平はひょっとしたら超長期政権になるかもしれず、生きて故郷に戻れないだろうと述懐する。

結局のところ、中国のネット社会での改革の期待は、幻のようなものだった。見かけほど参加していた人も多くなく、せいぜい29万人程度とみられている。また、共産党独裁といっても日々の生活に格別の不満が高まっているわけでもなく、圧倒的多数が漸進的な改革で良いと考えているのだ。更に、中国には、地方代官の悪事を中央の君主が懲らしめてくれると言う期待が歴史的にある。辣椒氏は「愚民」と称している。



辣椒氏と共産党政権の関係は、言うなれば一方通行のようなもので、大した情報量ではない。  政権に対する一般人の対応や日常などが、なかなか参考になる。 

・中国では月給と本当の収入はかけ離れてることが多い。 給料以外にも様々な収入が存在する。「福利」・・・日用品の支給まである

・習近平のキャッチフレーズ「中国の夢」は、「大国の復活、一人当たりGDPの倍増などさまざまな目標を内包する言葉で、正確な意味ははっきりしない」と、辣椒氏と筆者は考えているようだ。 なんとなく安倍晋三氏のスタイルや心情に近いと感じる。 

・「習近平に絶賛された御用ブロガーの周小平」氏を「基礎的なミスが多いとコテンパンに批判」した科学作家の方舟子のブログやSNSは、軒並み閉鎖され、当局の御用ブロガー擁護が鮮明になる

・「全国運動会」は地方官僚にとってはオリンピック以上に重要。マイナー競技における中国の強さはここにある

・居住地での受験を許可する「異地高考」制度が、自分たちの既得権益を守る一般市民から反対され、弱者排斥となっている。 先に富んだ地域は既得権益を守るために改革を拒んでいる。

・政府に批判的なネットユーザーでも政府に何かしら期待する人は多い

・「環境デモは市民意識の覚醒や反政府運動とは異なるもの、いわゆるNIMBY(Not In My BackYard)に近い」

・「ネット論壇の力とは野次馬を巻き込んで数を集めてネット世論を作り出し、政権に圧力をかけるもの」・・・しかし、ネットユーザーの数が増えて野次馬を集める回路が失われた。







高口康太「なぜ、習近平は激怒したのか」(祥伝社新書 2015.9.10)
第一章 政治改革の熱気
第二章 奪われた「ネット」という陣地
第三章 中国のジェットコースター経済と、既得権益者となった中間層
第四章 自律的な市民と、客体としての愚民の狭間で
おわりに

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