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zoom RSS ミランダ・ジュライ「あなたを選んでくれるもの」

<<   作成日時 : 2015/11/12 12:29   >>

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映画「君とボクの虹色の世界」の監督ミランダ・ジュライが、次回作「ザ・フューチャー」の脚本がなかなか書けず、何度も手直しする。しまいに現実逃避したくなって、フリーペーパー「ペニーセイバー」に売りたい物の広告を載せている人々を訪ね歩きインタビューして歩く。そこには、まさに驚くべき現実があり、気晴らしどころか、会う人々ごとに新たな感慨がある。それが映画作りに刺激となって、回転してゆく。



「50を過ぎたら、あとはもう小銭だ。 本当に欲しいものを手に入れるには足りないってことだよ」と、自分の時間について語っていた筆者(とその夫)は、インタビューを続けてゆくうちに、だんだん変わってゆく。

それは、現実の生活とは、筆者の世界とは随分違うからなのだろう。 「人間の生の営みの大半はネットの外にあって、それはたぶんこれからも変わらない。食べる、痛む、眠る、愛する、みんな体の中で起こることだ。」

そして、最後の死を目前にした老人ジョーを前に、自分の時間も見直すのだ。そして、ジョーを映画に出演させてしまう。

「たぶんこの人は81年間ずっと自分の<やることリスト>を追いかけて、でもいつも追いつかなくて、だから何もかもが切実に輝いている」

そして、自分の時間も考え直す。 「自分の残りの人生について、もしかしたらわたしは計算違いをしていたのかもしれない。もしかしたら残りの人生は小銭なんかじゃないのかもしれない。いや、あるいは最初から最後まで全部が小銭だったのかもしれない。」

「数えきれないくらいたくさんの小さな瞬間の寄せ集め―一つひとつの祝日も、バレンタインも、新年も、うんざりするほど同じことの繰り返しで、なのにどれ一つとして同じものはない」

「すべてはただ何ということのない日々で、それが一人の人間の―運がよければ二人の―不確かな記憶力で一つにつなぎとめられている。だからこそ、そこに固有の意味も価値もないからこそ、それは奇跡のように美しい」 

ちょっと、お姫様が下々の生活に新鮮な驚きを感じた感受性のような気もしないではないが、言ってることは、まったく正しいのだろう。


ミランダ・ジュライ「あなたを選んでくれるもの」(新潮社2015.8.25)“IT CHOOSES YOU”

・Michael  Lサイズの黒川ジャケット 10ドル ハリウッド
・Primila  インドの衣装 5ドル アーケーディア
・Pauline & Raymond  スーツケース 20ドル グレンデ―ル
・Andrew  ウシガエルのオタマジャクシ 2ドル50 パラマウント
・Becerly  レパード・キャットの仔 応相談 ヴィスタ
・Pam  写真アルバム 10ドル レイクウッド
・Ron  67色ペンセット 65ドル ウツドランド・ヒルズ
・Matilda & Domingo  人形 2ドル ベル
・Dina  ドライヤー 5ドル サン・バレー
・Joe  クリスマスカード 1ドル ロサンジェルス
・Shooting 撮影 ザ・フューチャー ロサンジェルス



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