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zoom RSS 谷川俊太郎・徳永進「詩と死をむすぶもの」

<<   作成日時 : 2015/11/13 07:57   >>

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徳永氏は、鳥取市に「野の花診療所」を設立して、死を迎える人々を支援している医師。 多くの著書があるようだが、私は初めて知った。 この本は文庫版であって、原書の発刊は7年前らしい。 徳永氏が手紙を書き、谷川氏が返信する形で「死」やさまざまな話題を語る。 特に、臨床ライブと称して、死を迎えた患者のエピソードが、当然のことに、またこの類のどの本でもそうであるように、良い話が多い。 

ただ、徳永氏の文章は、独特で、私はどうも生理的に好きになれない。 内容は素晴らしいのだが、その文章、語り口のせいで、いまいち心に染みず、かえって、批判的に読んでしまう。 なんとも私が悪い読者で申し訳ない。 

例えば、医師と患者の間の「ラポール」を「えこひいき」とか「私愛」と表現する感覚は、冗談としても、なんとなく違和感がある。 その文脈からみれば全然問題はないのだけれども、言葉の感覚がちょっと、好きになれない。

後半、だんだん、「臨床ライブ」が短くなって、徳永氏の思いが多くなってゆくのだけれど、私には、臨床ライブをもっと読みたくて、徳永氏の考えや想いは、別に読まなくてもいい、と感じていた。  

たとえば、シモーヌ・ヴェ―ユの言葉、「矛盾していなきゃ現実ではない」を挙げ、物事は一つに割り切れないものと、諭したり、 「すべてのものは1である。 全体は1つなんだ」と、二元論に陥る思考に注意を向けたり、死について、「ことばの届かないところ、ことばが無効になるところがあると知ったとき、沈黙の豊かさに気づくようになる」と、なかなか深いことも語る。 さすが、ことばで生きている達人だ。  





谷川俊太郎・徳永進「詩と死をむすぶもの」(朝日文庫 2015.3.30)





詩と死をむすぶもの 詩人と医師の往復書簡 (朝日文庫)
朝日新聞出版
谷川俊太郎

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