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zoom RSS 映画「黄金のアデー 名画の帰還」正しい論理が最後には通る社会は素晴らしい

<<   作成日時 : 2015/12/01 15:02   >>

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美術には暗く、クリムトにそんな有名な作品があったことも知らずに、1億ドルもする名画の正当な相続者に返還された実際のものかだりの映画を堪能した。 よくできた映画だ。 

LAに住む老人、マリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、友人の息子の弁護士の卵が自分で立ち上げた事務所をたたみ、失職したと聞いて、実は聞いてほしい話があると、来訪を依頼した。 ランディ・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)は、ちょうど新たな事務所への就職が決まった日、マリアを訪ねた。 マリアは、オーストリアの美術館にあるクリムトの名画「黄金のアデーレ」は、本来自分のもので、オーストリア政府に返還させることの可能性を調べてほしいというものだった。 それは、死んだ姉の願いであった。

いったんは、断ったライアンだったが、自分自身の出自がオーストリアであり、作曲家シェーンベルグの子孫ということもあって、上司にやらしてほしいと頼み込む。 どの程度の力があるのか、それを見たいと思った上司は、ウイーンに飛ぶことを許し、ふたりは、返還の審査を請求、審査に臨む。

雑誌記者(ダニエル・ブリュール)の助けも得て、ライアンは、返還の正当性を証明する事実を探り当てる。 美術館が所有する論拠は、名画のモデル、アデーレの美術館に寄付すると言う遺言であった。 ライアンは、その遺言には、条件があり、それを満たしていなかった。 また、絵画の持主は、アデーレではなかったのだ。

正当な持ち主のもとから、ナチスとその協力者が略奪し持ち出した絵画を、なんの合理的根拠もなく、美術館が所有しているということは、論理的にも不正であり、ナチスの不正を認め、さらに上前をはねて横取りをしているようなものなのだ。 あくまでも手放さないと高飛車に拒絶する政府・美術館関係者に、マリアが恥を知れと罵ったのは、そういうことなのだ。

論理的な話は簡単なのに、たいへん高価なものになってしまった名画だけに、美術関係者、政府関係者、ジャーナリスト・・・いろんな人が口をはさんでくる。  米国最高裁にまで登った案件になってしまう。 ・・・・・・

理屈が正しく、胸を打つ言葉があれば、無理だと思われることでも正論が通る、というのは、素晴らしいことだ。 日本じゃ考えられない。 

ナチスが来る前の香り豊かなウイーンの街、ナチスに支配されたウイーンとユダヤ人への弾圧、なんとかたどり着いたアメリカ、そして、現代のLA。 時代も場所も錯綜し、裁判や審理の過程で回想してゆく。 入り組んだ構成だが、不自然ではなく受け止められる。 ただ、大人になったマリアが、あまりにもヘレン・ミレンと顔つきが違うので、ちょっと違和感がある。  ダニエル・ブリュールがもうすこし活躍するかと思ったら、そうでもない。 ライアンがここまで打ち込んだ心理が、あまり描かれていない。 ホロコーストが起因していたのだろうけれど・・・・・系ティ・ホームズは可愛らしいし、けなげに夫のライアンを支えるいい役だ。




映画「黄金のアデーレ 名画の帰還レ」(サイモン・カーティス監督 "WOMAN IN GOLD" 2015)




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http://golden.gaga.ne.jp/

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