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zoom RSS イーユン・リー「独りでいるより優しくて」孤独から救われる濃密な物語

<<   作成日時 : 2016/01/07 09:20   >>

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図書館の本に、ところどころの文章に線が引かれているのは、最近では珍しい。まだ新しい本なのに、鉛筆でひかれた線が多い。確かに。つい線を引きたくなるような魅力的な文章が全編ちりばめられている。 

たとえば、ひとつふたつ・・・・

「人生は公平であり、しかもときには不意に公平なことをするものなので、もっとも目立たない者にさえ蜘蛛の巣の罠を仕掛ける。黙然は窮地に陥ったことに気づいてうろたえた-―優しさしか求めていないところに、愛が差し出されたのだ」

「心理学者の友人に何度も言われるの。冷蔵庫が空なら、緋に行くのをやめなさいって」

・・・・

イーユン・リーという作家は初めての体験だが、たいへん濃密な、緻密な空気に満ちた文章が素晴らしい。篠森ゆりこ氏の翻訳の良さかもしれない。 章タイトルのつかない全20章、章が変わるたびに時と場面が変わる構成はちょっと面食らう。現在の数カ月前の場面に始まり、21年以上も前に遡り、また数年前に変わり・・・というように。
 
ある事件を境に、いつも一緒に暮らしていた黙然、如玉、泊陽の高校生三人がバラバラになってゆき、それぞれ孤独な人生を歩み出す。 20年以上が過ぎ、黙然は、 “Kinder Than Solitude”に気づく・・・・・。

そして、泊陽は少艾の死を知らせる。 



イーユン・リー「独りでいるより優しくて」(河出書房新社 2015.7.20)

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