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zoom RSS 菊地洋一「原発をつくった私が、原発に反対する理由」

<<   作成日時 : 2016/01/12 17:28   >>

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筆者は1941年生まれ、20歳の頃から建築設計や建築プロジェクトの企画工程管理にたずさわり、32歳、73年から80年まで、GEの技術者として、福島第一6号機、東海第二の原発構築の企画工程管理にあたった。

その7年余の経験で、原発は、「大丈夫なはずがない」とわかり、原発から「逃げ出し」た。 そして、50歳を境に、91年から全国を行脚して反原発活動にのめり込んでいく。 全国の原発、とりわけ、浜岡を何が何でも止めないと日本が終わるという危機感は、技術者としての体験に裏打ちされている。 

「原子力発電所というのは、あり得ないくらいに複雑な構造を持っています」。  にもかかわらず、いや、だからか、「原発というのは、私が働いていた当時も今も、全く未成熟な技術である、ということなのです」 

原子炉を支えるわずか5cmの厚さの「スカート」は、浜岡の真下にある活断層が起こす直下型地震の縦揺れに耐えられないと確信している。 さらに、原発で最も弱いところは配管であって、上向きに溶接された部分のパイプは、津波や地震がなくとも、切断される危険があり、過酷事故につながるという。 

GEの沸騰水型原子炉は、底が「ザル底」。  だから「容器そのものの厚さが何センチあろうがどれほどの強度があろうが何の足しにもならない」  いくら炉が15センチの厚さがあるといっても、配管の接合部は6ミリの場所だってあるのだという。 

私も、原発の安全性、特に冗長性について書かれたものを読むと、いつも疑問に感じていた。 何重にも安全対策があるというが、炉のことしか、語っていないのだ。  それはまるで、コンピュータ・システムで処理装置しか見ていないかのようだ。 ストレージも、電源ケーブルもいろいろあって、普通、CFIA, Componet Failure Impact Analysis を行って、システム全体の安全性を見てゆくものだ。  原発なら配管など冗長性などないだろう。

配管は、冗長性どころか、冷却に必要な系統、電源、ポンプと並んで、耐震も考えられていないという。



電力会社や国の宣伝、嘘は、筆者の指摘を待つまでも無く、ご都合主義だ。怒りを覚える。 文部省が小中学校向けに造った副読本は、たとえばチェルノブイリの死者が31名となっている。  これは事故直後の死亡者数で、癌死だけでも9000人いるのに、矮小化しているのだ。

スリーマイルの事故が起こった時、多くの原発推進派は「日本の技術は優秀だからあんなことにはならない」などといっていましたが、そんなことはないという。  私も、日本の技術は要素技術だけで、原発のような巨大システムには全く向いていないとおもう。  それは、福島で証明された。 





菊地洋一「原発をつくった私が、原発に反対する理由」(角川書店 2011.7.10)
第1章 知られざる原子炉の致命的欠陥
第2章 原発建設現場の信じがたい真実
第3章 私が反原発に転じた理由
第4章 浜岡は二度と再開させてはならない
第5章 未来の子供たちを殺さないために



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