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zoom RSS ジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」

<<   作成日時 : 2016/02/07 15:24   >>

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読み進めていくうちに、デジャブのような感覚がおきる。 そう、昔よく見たアメリカのTV番組に、「世にも不思議な物語」とか、「未知の世界」とかがあって、一話完結の、不思議な、ときには怖い、しかし、どうしても見てしまう物語があった。 それとよく似た雰囲気の短編がぎっしり詰まっている。 


・ゲイルズバーグの春を愛す・・・古びたゲイルスバーグの街の一部を壊して新しくしようとする動きが見えると、なぜか、亡霊のように古い街の姿、そう、市電や旧式の消防団やが現れて、けん制するのだ・・・

・悪の魔力・・・街の小さな店で、不思議な手品の材料を手に入れた。最初は変わった眼鏡で、薄い生地を通して、そう、服のなかを透視できる。それに味をしめた男がまた店に行くと、古代エジプトの奴隷になる指輪を売っていた・・・

・クルーエット夫妻の家・・・夫妻はたまたま建築家の持っていた昔風の家の設計図に魅せられ、その通りの家を建てることにした。 家ができると、その家にふさわしい生活や服装になってゆく・・・

・おい、こっちをむけ・・・書評家として酷評してしまった作家が死んだ。その後、街でその作家が歩いているのを見かけるのだ。とても苦しそうに消耗して歩いている。 彼の意図はなんだったのか・・・

・もう一人の大統領候補・・・チャーリーは大統領候補になってもおかしくない。子どもの頃、住宅地の地続きの中庭にはいってきた虎を、催眠術と称して眠らせて、多くの人の危険を救ったのだ。しかし、本当の価値は、そこだけではなかった・・・

・独房ファンタジア・・・死刑囚ペレスは絵がうまい。最後の一週間、独房の壁に描くことを許され、死刑当日、その直前まで描き続けた絵は、一枚の木製の、本物と見まがうばかりのドアだった。
 
・時に境界なし・・・警部が教授を訪ねてきた。一度来て助けてくれと。大して凶悪ではないが泥棒などの犯罪者が、このところ、逃亡してピタッと消息がなくなる。ところが遥か昔の写真や資料に、似た人物がみつかるのだ・・・

・大胆不敵な気球乗り・・・サンフランシスコの夜の街を気球に乗って散策する快感といったらない。出会った近所の夫人が自分も乗りたいと懇願した・・・

・コイン・コレクション・・・古いコインは趣味と実益を兼ね備えている。実益とは、こんなことだ。新聞売りスタンドに、間違えて古いコインを投げたら、そこから世界は変わっていた・・・

・愛の手紙・・・手に入れた古い机には隠し抽斗があり、そこには意に沿わぬ結婚を前にして、誰かに救いを求めるラブレターが隠されていた。そのままほっておけずに、心からの返信を書き、趣味で集めた古い切手を貼り、昔からある郵便局に投函した・・・



ジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」(早川文庫1980.11.30)
・ゲイルズバーグの春を愛す
・悪の魔力
・クルーエット夫妻の家
・おい、こっちをむけ
・もう一人の大統領候補
・独房ファンタジア
・時に境界なし
・大胆不敵な気球乗り
・コイン・コレクション
・愛の手紙

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