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zoom RSS パット・シップマン「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」

<<   作成日時 : 2016/02/23 07:55   >>

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興味深いタイトルではあるが、それほど興味深くは読めなかった。  必ずしも専門書という訳ではないのだが、記述が詳しいので、専門書の雰囲気になって立ち止まる個所が多い。  結論的に、題名が断定しているほど確かなことではなく、筆者の、まだ証明されていない仮説にすぎないと知った。  しかし、この領域に興味のある人にはこたえられない面白さに違いない。

素人の私が釈然としないのは、すべてがあまりに古い話で、よくわからないことばかりだからだ。 どんな仮説も検証できず、仮説のままに留まるしかないからだ。 

現生人類がアフリカからユーラシアに越してきて、ネアンデルタール人と遭遇した。 共存した期間が長いという説も短いという説もある。 シップマン氏は、比較的短期間に、現生人類が「侵入者」として、オオカミを家畜化しながら、最強の捕食者として、ネアンデルタール人を駆逐したという仮説をもっている。  

木陰に隠れながら狩猟する習慣のネアンデルタール人にとって、気候変動、主として寒冷化、乾燥化は、有力な絶滅理由とされてきたが、それならもっと前に絶えているはずだと筆者は言う。 

現生人類は、マンモスを倒して食糧を確保するという共通の目的のために、オオカミイヌと連携して来たという。 オオカミは、人間と同様、視線によるコミュニケーションが可能で、家畜のイヌ化することにより、さらに視線を合わせてコミュニケーションできるようになった。 オオカミの強さとコミュニケーションは、連携者としてうってつけだった。


そのほかにも、侵入生物学の「10分の1法則」(10%だけがテリトリを越えて分散)、とか、ネアンデルタール人と現生人類は遺伝的には殆ど適合性がなかった、とか、「現生人類の地理的拡大が意図的な行動だった可能性は低いとか、資源に制約がある場合、K戦略種(未熟なまま誕生するため親や環境が手厚く育てる )は強力な競争相手となる・・・・とか。 なかなか面白い話題も多い。  





パット・シップマン「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」(原書房2015.12.3)
第1章 わたしたちは「侵入」した
第2章 出発
第3章 年代測定を疑え
第4章 侵入の勝利者は誰か
第5章 仮説を検証する
第6章 食物をめぐる競争
第7章 「侵入」とはなにか
第8章 消滅
第9章 捕食者
第10章 競争
第11章 マンモスの骨は語る
第12章 イヌを相棒にする
第13章 なぜイヌなのか?
第14章 オオカミはいつオオカミでなくなったのか?
第15章 なぜ生き残り、なぜ絶滅したか


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