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zoom RSS 押川剛「「子供を殺してください」という親たち」

<<   作成日時 : 2016/03/22 08:14   >>

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押川氏は、警備の経験から必要を感じて、‘96年、精神障害者移送サービスを立ち上げた。  こんなサービスがあると初めて知った。 親が子どもを殺してしまいたいと思うほど、暴力や異常な行動にでる子どもに手を出せなくなり、このサービスを依頼する。 警察力を通じた法的な強制入院ではなく、筆者が、本人と対話して納得させ、病院を探し出し、移送し、その後もフォローしてゆく。 

本の半分を占める実例ドキュメントがすさまじい。 統合失調症、アルコール依存症、精神科未受診、子供のころからの暴力性、ストーカー行為、・・・・ 必ずしも精神障害の病名がはっきりしているケースばかりではない。 奴隷のように子どもにき使われる親もいれば、暴力の恐怖に逃げ惑う親もいる。 なかには、金を払うから子供を殺してほしいと切願する親もいれば、ききかじりの知識で病院に文句ばかり言う親もいる。  子供自信よりも、こどもが他の人に害をくわえないかと危ぶむ親が多い。

そんな厳しい状況に、お野になり変わって、本人に向き合い、説得し、ときに逡巡する医療関係者も説得して、入院させる。  かなり、厳しい、そして、怖い仕事だ。   私には絶対できない商売だ。


躁うつ病、統合失調症、薬物等依存症など、いろいろ状況は異なっていても、親や家族は本人を恐れているから、本人に入院を説得することができない。  また、よほどの暴力でないと、110番するのも難しいし、警察がもし来ても、本人も学習しているから、警察が来ると大人しくなったりして、保健所につなげることができない。 入院してもすぐ退院請求したりする。  筆者からみると、親は確かに命の危険まであってたいへんなのだが、筆者からみると、移送サービスにすべて押し付ける無責任で身勝手な親も少なくないようだ。 

筆者は、精神障害なのか、そうでない性格なのか、病院に依頼すべきなのか、警察に通報すべきなのか、というグレーゾーンを問題視する。  パーソナリティ障害と呼ばれるものが、そのグレーゾーンのおもなものだ。  医療機関・病院は、できれば自分から病院に来て大人しく治療にいそしんでくれる患者が望ましい。 本人の意にそまずに入院し、院内でも暴力をふるうような面倒な患者は避けたい。  だから、警察に依頼するよう家族に勧めるのだ。  しかし、警察は、あくまでも違法行為が対象であって、自傷他害の現実がなければ介入するつもりはない。  介入しても、基本的に保健所に通報するまでだ。  それなのに家族は警察が何もしてくれないと文句を言う人々は少なくない。  

2014年4月に施行された精神保健福祉法の改定が、家族の負担を軽くして、社会で支え合うという趣旨なのに、実際は、家族の負担を増してしまう危険があると警告している。  なぜなら、結局、本人を病院を向かわせ、また、退院後の面倒をみなければならないのは家族だからだ。   にもかかわらず、保護者義務がなくなったことで、に誘引させる法的根拠はなくなったのだ。  






押川剛「「子供を殺してください」という親たち」(新潮文庫 2015.7.1)
第一章 ドキュメント
第二章 「子供を殺してください」という親たち
第三章 最悪なケースほどシャットアウト
第四章 精神保健福祉法が改正されて
第五章 日本の精神保健分野のこれから
第六章 家族にできること、すべきこと

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