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zoom RSS トリスタン・ブルネ「水曜日のアニメが待ち遠しい」

<<   作成日時 : 2016/05/18 08:44   >>

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1976年生まれの筆者が子どもの頃、フランスの小学校は水曜日が休みだった。 たった二つの国営放送しかなかったテレビ局は競って子ども向けの番組を水曜日に放送したという。 

そこで永井豪の「グレンダイザー」は、78年、爆発的な人気を博し、「キャンディ・キャンディ」「キャプテンハーロック」が続いたという。 他方の局も対抗して「ハイジ」「ガッチナャマン」「キャプテン・フューチャー」を続けざまに放送したという  (タイトルは勝手に省略した) 

筆者は、日本のアニメの人気を、いろいろな視点で説明しようとしている。  移民を迎える世界観、個人主義のフランスにない、悪人にも共感してしまうような、共感、 自国の言語や文化に親しむ翻訳の巧みさ、子どもとして扱われる感覚の希薄さ・・・など、いろいろ挙げているが、いろいろな理由があって、その現場にいないと理解しがたいことだろう

84年、民営放送開始に伴い、日本アニメが爆発的に導入され始めると、ジャパン・パッシングの動きに合わせて、暴力的で子どもに不向きとか、実態とは異なる批判が沸き起こり、日本アニメの放送は衰退していった。 その代わり、より強いファンのコミュニティが形成されてイベントがつくられたり、マンガによってアニメの原作に直接触れる人々が増えたり、直接漫画を翻訳導入するグループがでてきたりして、一層、浸透していった。 ・・・

オタク第一世代の筆者から見ると、日本アニメ、マンガに対する、2000年代のフランスの若者は、あまりに日本に対する距離感がなさすぎると感じるようだ。 

私もアニメは好きだが、この本に出てくるアニメやマンガの半数は知らないか、名前だけで実物は見たことがない。 さすが筆者はオタクである。 しかし、いま現在、日本の漫画やアニメがフランスで受け入れられているからと言って、クール・ジャパンとして、今後も、国が乗り出してきて輸出できるとは限らない。 なぜなら、フランスでの日本アニメやマンガは、偶然の出会いの結果であり、仕組まれたものではない。 輸入に当たってフランス側の工夫もあったわけで、日本のものとしてそのまま持ってきてすむかどうか。  現に売上は下がりつつある。 







トリスタン・ブルネ「水曜日のアニメが待ち遠しい」(誠文堂新光社 2015.8.15)
第1章 アニメに夢中 1970年代の夜明け
第2章 日常化するアニメとバッシングの脅威 1980年代の憂鬱
第3章 「オタク」の自覚とネットワークの形成 1990年代の覚醒
第4章 「間」の想像力を生きる 2000年代以降の課題



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