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zoom RSS 菅野完「日本会議の研究」(扶

<<   作成日時 : 2016/05/18 09:30   >>

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安倍晋三氏や最近の右傾化する自民党などを支える日本会議と、その周辺の人々の「研究」である。
恐らく、政財官、メディアなど、この「業界」の人は、みな知っている事実なのだろうが、
筆者が様々な資料を苦労して集め、裏を取って書いたところに、価値がありそうだ。

日本会議からは出版停止の要求もあったかのような噂もあるし、図書館にはない発行直後でもあるので、
久しぶりに書店で購入した。 といっても一軒目の大きな書店にはなかったので、品薄なのかもしれない。 

日本会議主催の会で講演された櫻井よしこ氏の改憲論は、結局、自身のオリジナルな改憲論ではなく、日本政策研究センターの優先政策を語るだけだったようだ。  

その日本政策研究センターは、安倍晋三氏の最も信頼しているブレーンといわれているらしい。 日本政策研究センターの伊藤哲夫氏も、日本会議の周辺の人々のひとりだ。 

彼も、日本会議を実質的に運営し、草の根の大衆運動、多数の宗教団体の票の力を政治家に対する圧力に変え、政策課題を着実に実現する類まれなマネジメント能力を持つ日本青年協議会の椛島有三氏も、それぞれ、旧生長の家の幹部であり、学生組織のリーダーであったという。  彼らは、政治から離れた三代目に反発して飛び出した生長の家原理主義者と筆者は称している。  

ただ、別に彼らがどんな宗教の信者であろうと、それ自体は、何の問題ではない。  だから、旧と新を問わず、生長の家の関係者だろうが、別に構わないだろう。 問題は、彼らの主張内容、そのものである。  もちろん、その主張は違法なものではないから、賛否はわかれるだろう。 筆者も、私も、その主張内容は、ひどく時代錯誤で、人権を無視する問題あるものだと考えている。 

筆者は「日本会議事務方が行っているのは、「国歌斉唱」と「リベラル揶揄」という極めて幼稚な糾合点を軸に「なんとなく保守っぽい」有象無象の各種教団・各種団体をを取りまとめ、「数」として顕在化させ、その「数」を見事にコントロールする管理能力を誇示し、政治に対する圧力に変えていく作業なのだ」と、むしろ、その内容よりも、現実の政治への影響力の行使に、問題の力点を置いている。 

確かに、意外だったのは、日本会議とその運動組織である日本青年協議会は、決して大組織なわけではなく、ごく少数の精鋭から成る核の存在がおおきいことだ。   この本では、 それらの一群の人々を紹介している。 精鋭かどうかはわからないけれど。 

菅野氏は、別の場所で、日本会議の事務管理能力の卓越さに比して、リベラル勢力の管理能力のなさ、だらしなさ、システム力のなさを指摘していたように記憶している。  たとえば、集めた署名をデジタル化、データ化して、後の票集めなどのプロモーションに使う、といった発想は、リベラルや旧態依然とした左翼にはないだろう。 

日本会議は参院選で改憲グループが勝利することを予定し悲願の改憲が実現できると宣言しているという。
改憲の内容は、日本政策研究センターが優先している緊急事態条項と家族の条項という。
緊急事態条項は、その必要もないのに内閣に権力を集中し、独裁にっ按カゲルものだし、家族は助け合うべきという主張は一見無難なようだが、それは個人の問題で国家が教え諭すものではない。 
要するに、彼らは最終的には明治憲法に戻したい人々である。 

明治憲法下で、かつては弾圧された創価学会が、どうして、こんな主張を持つ自民党のグループに付き合い続けるのか、なんとも不思議ではある。 権力の美味しさだけを味わう訳にはいかないだろう、いつか苦みを知るはずだ。



菅野完「日本会議の研究」(扶桑社新書2016.5.1)
はじめに
第一章 日本会議とは何か
第二章 歴史
第三章 憲法
第四章 草の根
第五章 「一群の人々」
第六章 淵源
むすびにかえて


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