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zoom RSS 吉永満夫「崩壊している司法」

<<   作成日時 : 2016/07/20 19:28   >>

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「崩壊している司法」とはかなり大げさなタイトルではあるが、同時期に「絶望の裁判所」なる新書も出版されているくらいだから、実態としては確かに崩壊しているのだろう。

しかし、この本で主張していることは、非常に明確だ。 

横浜再審請求において、横浜地裁の裁判官は、本来無罪判決を出すべきところを免訴判決を出して終わりとした。
これは、裁判官としての仕事をさぼった、許し難い判決であるとの主張である。 

なぜ、そんな判決を出したのか。

それは吉永氏の推察だが、 裁判官たちは、その判決の異常さや誤りを百も承知だったはずだという。
傲慢さや効率を求めて、正しい判決よりも優先させたのだろうと見ている

裁判官の傾向を、こんな風に語っている


「裁判官は、「検察官は間違ったことをしない」という根拠のない検察官信仰により検察官の主張を鵜呑みにすること、あるいは裁判官の体質的な秩序維持志向から検察官に迎合することはあり得ることである」

「合衆国の裁判官は市民から厳しく監視の目にさらされており、ときには裁判のテレビ中継までされるのに対し、日本の裁判官はほぼ匿名性の中で判決を下している」 ( ダニエル・H・フット 「名もない顔もない司法」 )

「刑事裁判官が「俺たち裁判官は社会の秩序を維持する役割を担っている」と考えていることから、有罪志向となり時に無理に有罪判決を言い渡すために、どうしても理由中に論理的に破綻する部分が生じてしまう」

「証拠上認められる事実について裁判官が出した結論と矛盾する事実については、裁判官は沈黙する」

「裁判官は、「法の解釈」という名の下に、国会の法律制定や行政府の立法(政令)と同様に規範の生成あるいは政策形成を行っているのではないか」


・・・・ 詳細な論述は、やや専門的になるので、読み飛ばしたが、大きく外してはいないだろう、とおもう。




吉永満夫「崩壊している司法」(日本評論社 2014.6.20)
第1章 裁判官の職務上の義務違反・職務怠慢と驕り
第2章 裁判の基本原則
第3章 免訴判決とは
第4章 常識を疑う横浜再審免訴判決
第5章 「刑事」裁判と「再審」裁判
第6章 横浜再審免訴判決誤判論
第7章 通常事件における刑の廃止規定等の適用限界
第8章 判例・学説の状況と裁判官の職務怠慢
第9章 崩壊している司法


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