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zoom RSS 原田実「江戸しぐさの正体」

<<   作成日時 : 2016/07/28 16:06   >>

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ひところ、駅などにポスターが貼ってあって、「江戸しぐさ」なるものを初めて知った。「江戸しぐさ」は、公共広告として浸透し、企業や学校で講演などが盛んになり、なんと教科書にも記されているそうだ。

しかし、歴史並びに偽史・偽書の研究家である原田氏は、「江戸しぐさ」が指摘している江戸っ子の「しぐさ」は、歴史的にあり得ないものと反論していて、カルトだと断定する。

例えば「傘かしげ」には、江戸は、傘はかなり貴重なもので、多くは蓑だったし、和傘は傾げるよりすぼめるものだったと、更に傾げたら、商家の土間に雨が降り込んで迷惑になると。 また、「こぶし腰浮かせ」の場として渡し船が挙げられているが、渡し船ではそんなに横に座る空間はない・・・・とかとか、ひとつずつ、それは江戸ではあり得ない、昭和の話だと、反論する。 確かに「江戸しぐさ」の中には、チョコ入りパンの話なども出てくるので、さすがにそれはおかしいだろうと私でもそう思う。

「江戸しぐさ」は、芝三光氏が創案し、越川禮子氏らが組織的に広げたと言われる。筆者は、戦後芝氏がGHQで働いた時に学んだ西欧式のマナーを江戸にあてはめたものと推測する。長州が江戸を壊したと明治維新や軍部に批判的だった芝氏だったが、「江戸しぐさ」が普及するにつれ、日本は良かった、江戸は良かったという懐古に組み込まれ、右翼団体が活用し始めて、育鵬社の教科書にもとりいれられてゆくのは皮肉な話だった。



原田実「江戸しぐさの正体」(星海社新書 2014.8.25)
第一章 「江戸しぐさ」を概観する
第二章 検証「江戸しぐさ」
第三章 「江戸しぐさ」の展開
第四章 「江戸しぐさ」の誕生
第五章 オカルトとしての「江戸しぐさ」
第六章 「江戸しぐさ」教育を弾劾する

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