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zoom RSS エマニュエル・トッド「シャルリとは誰か?」

<<   作成日時 : 2016/07/11 11:32   >>

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トッド氏の著作はできるだけ読むようにしているが、多くの本は私の頭ではなかなか理解しにくい。 トッド氏は常に歴史や人口学を振り返って本質を追求してゆくから、この本ではフランスの歴史や地理を知らないと、正しい理解は困難だ。 

 「シャルリ・エブド」襲撃事件にフランスは(私から見たら)過剰な反応をしたような気がしていた。 だいたい、あんな風刺画を描くこと自体おかしいとさえ思った。 しかし、フランスは「私はシャルリ」と、300〜400万人の人がデモに参加した。 トッド氏も、一体フランスはどうなったのかと焦りを覚えたようだ。 一体あのデモに出掛けたのは誰だったのだろうと。 

あのデモのテーマは、「私はシャルリだ、私はフランス人だ、私には、自分のカトリシズムに対するのとまったく同様に他者たちのイスラム教に対しても冒涜する権利があり、さらにその義務さえもある」

トッド氏は、(どうやって調べたか知らないが) デモ参加者とカトリシスムとの関係など、かなり多面的な角度の分析で、結論付ける。  2015年1月11日のフランス全土でデモに参加した人々は、中産階級上部、高齢者、ゾンビとなったカトリシズムの共同体によってリードされていた。 それはフランス国土では周縁部に多く、決して共和主義、平等主義であるフランスの中心ではないと力説する。 少なくとも、自由・平等・博愛を掲げたフランス革命を引き継いだ人々ではない。 

ヨーロッパのイスラム恐怖症には、二種類あって、ゾンビ・カトリシズムに構造化されているもの、「ユーロの失敗が支配階層に煩悶をもたらし、スケープゴートを求めさせるからだ。スケープゴートは、いうまでもなくイスラム教である」、および、オランダ、デンマーク、ドイツの北部と東部を中心とした、不平等主義とゾンビ・プロテスタンティズムによるものがある

イスラムと対決するか、折り合いをつけるかの選択について、トッド氏は、明確だ。 「実のところ、折り合いをつけるという選択は、その成功の確率がどんなレベルであっても受け入れることができる。 なぜなら、対決が失敗に終わる確率は100%であるから」











エマニュエル・トッド「シャルリとは誰か?」(文春新書2016.1.20)
人種差別と没落する西欧
序章
第1章 宗教的危機
第2章 シャルリ
第3章 逆境に置かれた平等
第4章 極右のフランス人たち
第5章 イスラム教のフランス人たち
結論



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