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zoom RSS 村上春樹「女のいない男たち」

<<   作成日時 : 2016/11/25 18:15   >>

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おっ、私と同類項の話かと、題名に惹かれて手に取った。

でも、予想とはだいぶ違った。「女のいない」というより、別離や裏切りによって失くした悲しみだっり、手の出しようのない願いだったりを抱えている男たちだ。 でも共通点はある。 「女のいない男たちになるのがどれくらい切ないことなのか、心痛むことなのか、それは女のいない男たちにしか理解できない」


珍しく作家自身の前書きで、短編集の成り立ちが説明されている。

癌で先立たれた女優の妻を忘れられない俳優の夫が、妻と関係のあった男を飲みに誘って、二人で妻をしのぶ(ドライブ・マイ・カー)、小中高とずっとカップルの男と女、活発でほんとによい女である彼女に対し、2年続けて浪人中の変わり者の男は友人に彼女とつきあってくれないかと頼む(イエスタディ)、女性たちとの優雅な恋愛遊びを楽しんでいた美容整形外科医が、ある日真剣な恋に落ちてしまい、自分が何者かを問い続ける日々を経て、思わぬ展開になってしまう(独立器官)、ハウスにやってくる世話役の女はいつも物語を語ってくれる。前世はやつめうなぎという彼女は高校生の頃恋した男子生徒の自宅に空き巣にはいって彼の持ち物を盗んでいたという(シェエラザード)、一日早く出張から帰ったために妻の不倫現場に出会ってしまった男は、離婚し退職して小さなバーを始めた。ようやく軌道に乗った頃異変が起こり始めた(木野)、ある日突然、昔付き合っていた女の夫から、女が自殺したと知らせがあった。突然過去に引き戻されると同時に、突然、女のいない男になってしまった( 女のいない男たち)


ひとつ、中島みゆき様を想起する印象に残るフレーズがあった。「彼女の心が動けば、私の心もそれにつれて引っ張られます。ロープで繋がった二艘のボートのように。綱を切ろうと思っても、それを切れるだけの刃物がどこにもないのです」 


村上春樹「女のいない男たち」(文藝春秋 2014.4.20)
まえがき
ドライブ・マイ・カー
イエスタディ
独立器官
シェエラザード
木野
女のいない男たち



職業としての小説家 (新潮文庫)
新潮社
村上 春樹

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