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zoom RSS 湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」読み進めるのが辛い心理戦

<<   作成日時 : 2017/01/25 15:55   >>

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本の題名となっている「ポイズンドーター」、「ホーリーマザー」を含む6編の短編のどれも、女性が、母親、妹、友人、競争相手との苦しい戦いの果てに悲劇を迎えてしまう。 

とくに母親との関係が出色だ。 母親の支配に従わざるを得ず、つもりつもった恨みと苦しみを、どこかではじけさせてしまう。 しかし、毒親なのか、ただ子どもを心配しすぎなのか、視点によってわからない。 むしろ毒娘なのかもしれないと。 

女性は結婚して子どもをもち、姑との関係を体験して自分の母親との関係を見直してゆく・・・という意見も語られる。

母娘をはじめ、この短編集のシチュエーションは、みな、厳しい関係で、読み進めてゆくのが辛くなるような心理戦でもあり、あまり読んでいて楽しくなるような本ではなかった。

父息子の関係はもっと殺伐かもしれないが私にはよくわからない。 





湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社 2016.5.20)
マイディアレスト
ベストフレンド
罪深き女
優しい人
ポイズンドーター
ホーリーマザー


<マイディアレスト>
自分は母親に厳しく育てられ、交際相手もことごとく反対され、いまだに処女で相手もなく仕事もなく、猫の蚤とりだけが楽しみの生活なのに、妹は、何をしても母親は許し、誰とでも寝る女になって、連れてくる男はロクでもない男ばかり。 そんな妹が妊娠して実家に戻ってきた ・・・・・

<ベストフレンド>
大した出来でもないのに審査員のごり押しで最優秀賞をかっさらっていったのは大豆生田薫子。 ドラマはひどい出来だったし、自分のほうが絶対優れているとおもう涼香。 祝福をしながらも薫子の失敗を招きたい涼香は、薫子にメールでいろいろ勧める・・・・・ 

<罪深き女>
アパートの上の階に母子が越してきた。 小学生の息子、正幸をほったらかしにして男と過ごしているらしい。 階上のそんな雰囲気にイライラする幸奈の母親は、厳しく支配管理する親だった、。 幸奈は、母親の目を掠めて虐待されているらしい正幸に菓子パンをあげたり勉強を見たりしていた・・・・

<優しい人>
智彦は、子どもの頃から優しい、いい子で、いつもおとなしかった。 そのまま大人になっていった智彦は殺されるような悪いことをするはずのない人だった。 殺した明日恵は、母親からいつも皆に優しくしなさいとしつけられ、まあいいやと従順に従っていた・・・・

<ポイズンドーター>
弓香は何をするにも母親の支配の下で頭痛に悩まされていた。 本も、友達も、時間も、何から何まで管理されていると弓香はおもう。 男の子といたりすれば、ひっぱたかれ、厳しく叱責されて交際を禁じられた、大学を出てたまたまスカウトされ俳優になり、TV番組に出場する・・・・・

<ホーリーマザー>
弓香のただひとりの友人理穂の義母は、弓香の母親を弓香の幼いころから知っており、毒親どころか、女手一つで弓香を育て上げた立派な母親であり、親が子の環境に配慮し制約を課するのは当たり前のことだとかばう。 理穂は義母、弓香、弓香の母親、そして、共通の友人マリアのことを思う・・・・・



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